能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

谷行さらにさらにつづき

後場、アシライで子方を先頭にワキの一行が登場してきます。
一同、峯入りする山伏の態ということで、子方も厚板、白大口に水衣、篠懸をかけ兜巾を着けての登場。ワキは前場と同装ですが沙門帽子を兜巾に換え篠懸をかけています。ワキツレのうち小先達は小格子厚板、同山は無地熨斗目ですが、一同ともに白大口、水衣に篠懸、兜巾の山伏姿です。

舞台中央まで出て子方、ワキを先頭に二列に並ぶ形になります。ざっと書き留めたところでは、正面から見て右の列が子方を先頭に、小先達の殿田さん、同山の野口琢弘さん、同じく野口能弘さん。左の列がワキ森常好さんを先頭に、相談役山伏の舘田さん、同山梅村さん、同じく則久さんという配置。
ワキが「かくて松若思いのほか 峯入りの姿山伏の」と謡い、一同が「兜巾篠懸」、ワキが「苔の衣」と謡って、一同による上歌。向き合って「今日思い立つ道の辺の」と謡い出します。

上歌は道行の形で、都を出て瓶原、泉川と過ぎ、三笠の山から布留を越え、三輪山を見つつ葛城にやって来たことが謡われます。
ワキはやや位置を換えて正面を向き、葛城一の室に着いたと着きゼリフ。さらに斜めにとって元の位置に戻り一同に向いて、今夜は此処に逗留すると告げます。小先達が「尤もにて候」と受け、ワキが声をかけて一同はワキ座から正面にかけて並んで着座します。ワキが手前ワキ座あたり、小先達から三人が地謡前に並び子方が笛座前あたり。残る三人が大小前に並びます。

子方がワキに寄り「いかに申すべき事の候」と声をかけます。子方は道々風の心地がすると訴えますが、ワキはその様なことは言わぬものと遮り、馴れぬ旅で疲れが出ただけだろうと言って、子方を休ませる形になります。子方は一度後ろを向き、後見が子方の篠懸と兜巾、水衣を外してモギドウの形になると、脇正面を向いて座したワキの膝に子方が頭をつけ、水衣を懸けて横になります。
峯入りの後に病に伏せば谷行にしなければならないことを踏まえてのワキの処置ということですが、この辺りの事情が追々明らかになってきます。
さてこのつづきはまた明日に
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