能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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寝覚さらにつづき

シテが「暫く御待ち候へとよ」とワキに向かって謡うと、ワキが「暫し休らう」と返し、シテが「その中に」と謡いつつワキに向かい二足ツメて地謡に。日も暮れて月も朧にさし出でる弥生三月の空。松陰に暫し休らおうと謡います。
シテは正面に直し、ツレが笛座前、ワキがワキ座へと下がります。「なるや弥生の空なれば」でシテはワキ正に二足、さらに正へ直して四足ほど出つつ「山の端白き松の風」と徐々に下から見上げる風。左から回って常座からワキに向き「暫し休らう旅居かな」の地謡に正中まで出て下居し杖を置きます。

ワキが寝覚の床の謂われを物語って欲しいと求め、地のクリからシテのサシ、クセへと続いていきます。

打掛の囃子に誘われるように地謡が、寝覚の床は役行者が観念の眠りを覚ました所と謡い、シテは負柴も外して肩上げを下ろし、三帰の翁の子細を語る風でサシの謡。地謡が途中で引き継いで、三帰の翁は出自も分からないが、忽然と寝覚の床に現れて千年を送り、寿命を延ばす薬を服して三度若返った。それゆえ三帰の翁と呼ばれることが謡われます。

クセは居グセ。
その翁が、あるとき言うには、羿養が射術を伝えて名を上げ、愛染明王は定慧の弓矢で悪魔を従えた。自分は薬の威徳をもって大君の世を治めようと思うと、勅使に申し上げれば・・・このあたり、不思議な謡なのですが、三帰の翁があるとき言った、とはじまり、途中から三帰の翁が勅使、すなわちワキに語っているような形になります。

そしてシテの謡「今は何をか褁むべき」から、シテの老人が三帰の翁其の人であると明かされ、シテも中腰からワキを向き、「勅使暫く待ち給え」の謡に正面に向き直りつつ立ち上がります。夜もすがら舞楽を奏し、薬を与えようから、しばし待つようにと勅使に言って岩陰に姿を消した・・・という謡で中入になります。「また御薬を与えんと」で左手を延べワキに語りかける風。ゆっくりそのまま正面に直し、常座へと回ると一畳台の脇、太鼓前で正面を向いて開キ、山に入る形の中入です。
囃子は来序で、ツレが立ち上がり幕に入ります。
さてこのつづきはまた明日に
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