能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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寝覚さらにさらにつづき

寝覚の鑑賞記をつづけます

ツレが幕に入ると、囃子は狂言来序になり、間狂言「山の神」が登場してきます。山の神は末社出立、賢徳の面をかけて登場してきますが、この間狂言の様子に移る前に、いささか寄り道を・・・

クセの謡にある「羿養射術を伝えてその名を雲の上に揚げ されば愛染明王は定の弓慧の矢にて・・・」という一節。おそらく弓の名手「羿(げい:機種依存文字)」と「養由基」を並べ、射術によって名を揚げたという意味だろうと想像しております。
羿は中国の三皇五帝の時代をめぐる神話に出てくる伝説の弓の名手で、帝嚳(こく:機種依存文字)の子である十の太陽が、嚳の次の帝堯の世になると一度に現れ、地上が炎熱地獄のようになってしまったため、堯の命を受けて、九つの太陽を射落としたと言われています。(残った一つが私達の見ている今の太陽ということですね)

一方の養由基は春秋時代、楚の国の武将で、これまた弓の名人と言われ、百歩離れたところから柳の葉を射て百発百中であったとか、様々な伝説があるようです。この二人を並べて、射術で名を揚げたと謡ったのだろうと思うのですが、この謡の部分の解説を探したものの、見つかりませんでした。
愛染明王も手に弓矢を持つ形の像が多いようですが、愛情、情欲など煩悩をそのまま菩提心に昇華する力を持つといわれる明王であり、その持ち物に弓矢があるのは、西洋のキューピッとの比較をしてみたら興味深いかと思います。

さて中入で登場してきた間狂言の山の神ですが、まずは三帰の翁の話を語ります。
この寝覚の床に住み薬を与えてくれる三帰の翁の話を、帝が伝え聞かれて勅使が下向された。しかしその三帰の翁の目出度き薬の子細を語るべき者もいないので、三帰の翁自らが賤しき柴人に身をやつして我と我が身を物語られた。
三帰の翁は、役行者と心を合わせて仙境に入って仙術を行い、またこの川上から龍宮に行き、不老不死の薬を求め、薬を服して三度まで若返ったので「三帰」の翁と言うのだ。翁はこの地にあって、不老不死の薬を与えているのである。
と語った後、まれびと・・・勅使に御礼申し上げようと言って、型通りに目付に出て勅使を認め、一度常座に戻って再び目付に出、両手を突いて勅使に御礼します。
さらに一曲仕ろうか、仕るまいかと尋ね、返事をもらった態で謡い舞いになります。
「やらやらめでたや めでたやな・・・」と謡い舞いし「もとの住処に帰りけり」と納めて退場します。
さてこのつづきはまた明日に
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