能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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鞍馬天狗 白頭 長山禮三郎(九皐会定例会)

観世流 矢来能楽堂 2015.05.10
 シテ 長山禮三郎、牛若丸 長山凜三
  花見 新井弘悠 佐久間瑞稀 桑田大志郎 桑田潤之介
  ワキ 殿田謙吉
  ワキツレ 則久英志 梅村昌功
  アイ 高野和憲 飯田豪
   大鼓 國川純、小鼓 幸清次郎
   太鼓 小寺真佐人、笛 寺井宏明

鞍馬天狗もこのブログでは四度目の登場です。これまで金剛流工藤寛さん(鑑賞記初日月リンク)、宝生流水上優さん(鑑賞記初日月リンク)の、いずれも小書無しの演能と、宝生流辰巳満次郎さんの珍しい小書「天狗揃」付きの上演(鑑賞記初日月リンク)を取り上げてきました。
今回は観世流、白頭の小書付ですが、曲全体の流れが大きく違うわけではありません。辰巳さんの天狗揃は「白頭 別習」とも言われる小書で、後シテのみに注目すれば、今回の白頭と似た印象です。ただし天狗揃は、なにしろ後シテ以外に七人の天狗が登場するため、舞台の雰囲気は大きく異なります。

ともかくもこれまでの記録と重複を恐れず、舞台の展開を追っていこうと思います。

さて囃子方、地謡が着座すると、前シテが登場し正中に出て名乗ります。濃い茶か紫・・・どうも見た目では色が良くわかりませんで・・・の色大口、格子柄の厚板に茶の縞目の水衣、篠懸をかけ兜巾を戴いた山伏の姿です。色大口は白頭のためでしょうか。鞍馬の奥僧正が谷の客僧と名乗ったシテは後見座にクツロギ、アイ能力の高野さんが右手に文を持って登場してきます。

能力は常座で、当山西谷に仕える能力と名乗りますが、この間に子方牛若丸を先頭に花見の稚児やワキ僧、ワキツレ従僧が登場して橋掛りに並びます。
今回の牛若丸はシテ長山禮三郎さんのお孫さんの凜三クン。一昨年、海士赤頭三段之舞でも、お祖父さんのシテに凜三クンの子方を観ていますが、世の中にはこんなにかわいらしく、かつまた健気な子供がいるのかと驚きました。その前年には銕之丞さんの国栖の子方でも観ているのですが、国栖の子方は謡もあまりありませんで、強い印象は残っていないのですが、海士では見事な舞台でした。
さてこのつづきは、また明日に
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