能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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清経さらにつづき

ともかくも、ワキは正中に進み出てツレと対峙します。「面目も無き使い」とは何かが明かされる訳ですが、豊前の国柳ヶ浦の沖で身を投げたとの話に、ツレは恨み言を述べる形になります。
敵に討たれてしまった、あるいは病に倒れてしまったのなら諦めもつくが、自ら身を投げたのでは・・・とシオリます。続く地謡のうちに、ワキは座したまま扇を広げ、首に懸けた守り袋を外して扇の上に置き、あらためて左手で守り袋を取り上げると、右手を突いてツレを敬う形。

「御身を投げ給いて後、船中を見奉れば・・・」と言いつつ立ち上がったワキは、ツレに寄ると扇を置き、ツレに遺髪を渡して正中に下がり着座します。
ツレは「これは中将殿の黒髪かや」と遺髪を取り上げて謡い出しますが、見る度に「心尽くし」だと、横に置いてしまいます。
地謡が受けて謡ううちに、シテが幕から姿を現し、ワキはそっと切戸口から退場してしまいます。

シテは「寝られぬにかたぶくる」で一ノ松あたり、さらにそのまま舞台へと進み「枕や恋を知らすらん」で常座でサシ込み開キしてサシ謡になります。

シテは黄の色大口、青地の長絹を肩脱ぎにした貴公子の形。「聖人に夢なし」と謡い出し「行くも帰るも閻浮の故郷に」と幕方を振り返り、「いかに古へ人」とツレを見込んで「清経こそ参りて候へ」とツメます。
ここからシテ、ツレの掛け合いになる訳ですが、冒頭にも書いたとおり、シテ鈴木啓吾さんの謡は堂々と力強く、ツレ佐久間さんもただ悲嘆にくれて弱々しい・・・という訳ではないので、なんだか夫婦げんかを見ているような印象です。
それで・・・清経ってこんな曲だったかなぁという印象になったのですが、あらためて詞章を良く読んでみると、確かに言い争いになっています。

そこで鈴木啓吾さんの書かれた解説が登場するのですが、<すれ違う夫婦>と小見出しを付けられたように、清経の妻としては、清経の入水は一門の士気を下げる許せない行為だったのではないかと指摘しておられます。
このところ、もう少し明日につづけます
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