能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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清経さらにさらにつづき

鈴木さんは解説の中で、清経の妻の系譜にも触れていますが、ご存知の通り清経の妻は大納言成親の娘、「俊寛」に登場する丹波の少将成経とは兄弟姉妹の関係です。
小松の大臣重盛の子供達のうち、嫡男維盛と三男清経が成親の娘を妻としており、この二人がともに入水しているのは、なんだか因縁めいたものを感じます。

鹿ヶ谷の陰謀で、平家の追い落としを図った一族に連なるだけに、逆に平家に対して申し訳ないという思いを持ったのかも知れません。しかも清経の母は成親の妹である藤原経子ですから、余計にその系譜の深さはあるようにも思われます。

そうした思いを、幽霊として現れた清経にぶつけてみても、「それぞれに言い分を主張しあうものの、けっして交わる事のない価値観。スッタモンダのあげく、入水する直前の念仏の功徳により、まるで振り逃げの如く一人勝手に成仏してしまう清経・・・」と鈴木さんは書いておられますが、このあたりの思いを演技に籠められたのかと、後々、納得した次第です。

言い合いがつづき、シテ「互いにかこち ツレ「かこたるる シテ「形見ぞつらき ツレ「黒髪の 地謡「怨みをさへに言い添へて・・・と続き、シテは開いて足拍子、舞台を廻ると常座で小廻りし、ツレに向き直って「思ふも濡らす袂かな」と開いておさめます。
シテは「古の事ども語って聞かせ申し候べし。今は怨みを御晴れ候へ」と言って大小前に向かい、「さても九州山鹿の城へも」と語りつつ正中に出ると、床几に腰を下ろして、地謡と交互に、豊前国柳に仮の皇居を営み、宇佐八幡に神馬七疋ほか金銀などの捧げ物をしたことが謡われます。

ツレが割って入るように、未だ君まします(安徳帝がご健在だというのに)一門の果てを見定めずに、独り身を捨てるとは・・・と謡いかけます。
シテは、確かにそうだが、ともかくも聞き給えと謡い、右手を上げてツレを制するような形。これを受けて地謡が謡い継ぎます。
このつづき、もう一日明日に
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