能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

誓願寺のつづき

次第の囃子でワキ一遍上人の福王和幸さん、ワキツレ従僧の村瀬提さん、矢野昌平さんが登場してきます。ワキは白大口を着けた大口僧。小格子厚板に、茶なのか紫なのか微妙な色の水衣、角帽子を着けて格の高い僧であることが示されます。
ワキツレのお二人は茶系の無地熨斗目に青緑がかった褸(ヨレ)の水衣、こちらは着流しです。下掛宝生を見慣れていると、こうした装束の取り合わせは、馴染みが無いので、ちょっと新鮮な感じがします。
・・・ついでながら、配られた緑泉会の番組では、曲名「誓願寺」の真下に、ワキ一遍上人の福王和幸さんの名が記され、村瀬さんと矢野さんは、その両脇、左右に少し下がって記されています。これは福王流の時の書き方で、下掛宝生ならワキの左側に少し下がってワキツレ二人の名が記されることになります。

ワキの一行は、舞台中央で向き合って次第を謡った後、ワキの名乗り。ワキは念仏の行者一遍と名乗り、六十万人決定往生の御札を広めるため都へ上るところと言います。
控えていたワキツレが立ち上がり、三人シテの道行。「花の都に着きにけり」と謡って納めます。

ワキは都、誓願寺に着いたと言い、(熊野証誠殿での)霊夢に従い御札を広めようと述べると、ワキツレが尤もにて候と受け、一同はワキ座に向かいワキは床几に腰を下ろします。
ワキがあらためて念仏に集まる人々の多さに有り難さを感じていると、アシライ出で前シテの出となります。

シテは白基調の紅入唐織を着流しに右手に数珠。大変綺麗な装束です。
常座に出てサシ。ワキが受けて掛け合いに。シテが「かわれども」と謡いつつワキに二足詰めて地謡。「受け悦ぶや上人の御札をいざや保たん」の詞章どおり、シテは常座からワキに向かって進み、ワキに寄って下居。御札を受け取ると立ち上がり、あらためて正中に下居します。
さてこのつづきはまた明日に
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