能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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誓願寺さらにつづき

ここからシテ、ワキの問答になります。六十万人決定往生とは六十万人しか往生できないという意味なのか、これをめぐってのやり取りですが、一遍上人が熊野で「六字名号一遍法、十界依正一遍体、万行離念一遍証、人中上々妙好華」の四句を夢のお告げに授かり、この最初の文字を連ねると「六十万人」になることが示されます。六十万という数の限りを示すものではないという訳です。

シテはこれに喜び「さては嬉しや心得たり この御札の六十万人」と札を手に取り、ワキとの謡から、地謡「称うれば 仏も我もなかりけり 南無阿弥陀仏の声ばかり・・・」の謡に御札を押し戴いて胸元に差し入れます。
「さる程に 夕陽雲に映ろいて」と目付柱の方を向き、さらに「西にかげろう夕月の」と面を幕の方に向けると「念仏を急がん」と立ち上がり「夜念仏をいざや急がん」と常座に向かって歩み出します。

ロンギの地で常座にいたり正面を向きますが「ありがたや五障の雲のかかる身を・・・」と謡い、ゆっくりとワキに二足ツメます。さらに地謡と掛け合いに謡いつつ、目付から左に回り正中で開キ。大小前からワキに向くと右から舞台を廻り、大小前に戻って「このご本尊も上人もただ同じ御誓願寺ぞと」と四足ほど出てワキに向くと下居、「仏と上人を一体に拝み申すなり」と合掌します。

シテが、誓願寺と打たれた額を外し、上人の手になる六字名号の額を懸けるようにと言い出します。ワキは驚きますが、さらに驚いたことに、シテは「ご本尊の御告と思し召せ」と言います。ご本尊のお告げとはただ事ではありませんが、ワキが彼方はどこに住む人なのかと問いかける、シテは「あの石塔」と目付柱の方をみやります。その石塔は和泉式部の墓と伝えられていますが、その不思議をワキが問いかけると、シテはこれをはぐらかしつつ、地謡でゆっくり立ち上がり「和泉式部は我ぞとて」という地謡に、舞台を廻って中入となりました。
さてこのつづきはまた明日に
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