能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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誓願寺さらにさらにつづき

長上下姿のアイ所の者が進み出て常座での立ちシャベリ。念仏の行者一遍上人がお出でになって、六十万人決定往生の御札を広められている。ところでこのあたりの者達の夢に、昔からの誓願寺と打った額を除け、上人の手になる六字の名号にかけ替えるようにとの、新たなお告げがあった。この由を上人に申し上げよう、と言って型通りに正中に出ます。
進み出たアイは、お告げの子細をワキに語りますが、これに対してワキは和泉式部のことを語って聞かせるようにと求めます。アイは寺の本尊の話から始めますが、神といい仏というも水波のようなもの、和光同塵と、色濃く神仏習合の思想を背景としたシャベリになっています。
さらに和泉式部のことに移り、和歌に才長けた人であったが信心を起こし、この地にて往生を遂げたと聞いている旨を語ります。

この後は型通りのやり取りで、最前の様子をワキが語り、アイが和泉式部が現れたのだろうと推量、急ぎ六字の名号に額を掛け替えるようにと勧め、ワキもアイの勧めに従うことにします。この由を皆に触れるようにとワキが言い、アイが立ち上がって常座にて触れ、正中に戻ってワキに報告をすると狂言座に下がります。

さてワキ、ワキツレは立ち上がるとワキ座前に進み出、正面を向き、ワキが手前でワキツレが後ろ、二等辺三角形の頂点にワキが居るような、いわゆる雁行の形で座しワキの詞。「仏説に任せ・・・」と謡い出し、さらに三人の待謡。
「鉦打ち鳴らし同音に」とおさめてワキの謡。合掌して「南無阿弥陀仏弥陀如来」と謡い、ワキ座へと戻ります。床几は片付けられており、歌舞の菩薩たる和泉式部の来臨を迎え奉る形になります。

出端の囃子が奏されて、後シテ和泉式部の出。緋の大口に薄い浅葱の長絹。天冠に花。中所さんの装束は本当に美しい。大口は織り文様のようです。さながら極楽の菩薩が降臨したような・・・
こののち、短いクセから序ノ舞。さらに舞上げて上扇。舞台を回りつつ謡い舞いし、「六字の額を 皆一同に 礼し給うは」と常座で扇を閉じて合掌。さらに扇を広げて袖を返し、「あらたなりける 奇瑞かな」と留拍子を踏んで終曲となりました。
趣き深い一曲です。
(118分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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