能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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素袍落 山本東次郎(轍の会)

大藏流 国立能楽堂 2015.07.12
 シテ 山本東次郎
  アド 山本凜太郎 山本泰太郎

素袍落は8年ほど前に、山本則俊さんのシテで観ています。(鑑賞記初日月リンク
金春流若手の会座・SQUAREの第10回公演で、場所は同じ国立能楽堂でした。記録を見ると、当初の番組ではシテが亡き則直さんで、小アド伯父が則俊さんだったのが、当日は則俊さんのシテ、小アド伯父は東次郎さんに変更になったとあります。
則直さんが亡くなったのはその4年ほど後のことですが、その当時からなにがしか不調であったのか、などとあらためて考えてしまいました。

さてこの素袍落、狂言としては長い方で、今回も40分近くかかりました。
舞台の展開は、以前、則俊さんの上演の際に書いた記録と同じですので、今回は詳細を記載はしませんが、気付いたところ、気になったところなど、いくつか書いておこうと思います。

冒頭、アド主人の凜太郎さんが段熨斗目に長上下で登場し名乗りますが、いつぞやも書いたように、発声や抑揚など、目を閉じて聞いていると泰太郎さんと間違うくらいに似ています。この素袍落の主人は、堅いことを言うケチで口うるさい人物ですが、だからといって品がない訳でも無い。山本家のカチッとした芸風がそうした人物を浮かび上がらせるように感じます。

一方の太郎冠者は、主人を持ち上げたり、様々に気遣いをして物事を上手く運びますが、酒を飲んで酔ってしまうと常々の不満が顔を出してしまうという、これまた使用人としてはありがちな人物。東次郎さんの見事な演技で、愛すべき太郎冠者が表現された印象です。

さて泰太郎さんの演じる伯父ですが、絵に描いたような好人物という設定で、挨拶に訪れた太郎冠者に酒を飲ませ、餞別に素袍までくれるというわけです。好人物ではあるのですが、あんまり人の良さそうに演じてしまうと、それはそれで目立ちすぎてしまうようにも思います。泰太郎さんの伯父は山本家らしくいささか堅い印象ですが、それが具合としては良いのかも知れないなどと思ったところです。
明日につづけて、もう少し素袍落の話を書いておこうと思います。
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