能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

唐船のつづき

ワキ、アドアイが着座すると、唐官人出立のオモアイ石田幸雄さんが登場し、橋掛りに船を出して帆柱を立て、控えます。

一声の囃子で唐子二人が登場し船に乗り込みます。唐子には「そんし」と「そいう」という名がついていますが、「そんし」が兄なのでしょう、先に「そいう」が出て前に乗り、「そんし」が帆柱のある後ろ側に立って向かい合い一セイ「唐土船の楫枕 夢路程なき 名残かな」を謡います。
二人は厚板に白大口、側次を着けて唐人の風。続いて「そんし」がサシ謡で、明州の津の「そんし」「そいう」と名乗って、二人ともどもに、父である官人が日本の船に捕らわれて十三年、生きているならばもう一度対面したいと謡って、下歌「思い立つ日を吉日と船の纜解き始め。」と謡い、続いて上歌で明州の津を出て日本に渡り、筑紫松浦潟から箱﨑に着いたと謡います。

この上歌が始まると、オモアイが帆を引き上げます。茶・水色・朱・黄・緑の五色の帆が引き上げられ、船が海上を進む様子がうかがえるところ。
そして上歌の終わり、「箱﨑に早く着きにけり」で二人が向き合うに合わせ、ゆっくりと帆を下ろして、船が着いたことを示します。
「そんし」の着きゼリフ。続いて「そんし」がオモアイを呼び出し、祖慶官人が生きていて箱﨑殿に召し使われていると聞いたので、尋ねて対面したいと伝えるように命じます。
これを受けて船を下りたオモアイは常座に出て、唐音で何やら語ります。唐音といえば「唐人相撲(ないし唐相撲)」を思い出しますが、ここは唐音でやり取りする訳ではなく、一渡り唐音で語った後、「いかにこの内へ案内申し候」と声をかけます。

アドアイが応対に出ると、オモアイは、この屋の内に祖慶官人という人がいるだろうかと問いかけます。やり取りがつづき、オモアイは祖慶官人の子「そんし」「そいう」が数々の宝を船に積み、宝に代えて官人を帰国させようと唐土からやって来たことを明かします。
アドアイは「目出度きこと」と言ってワキ箱﨑殿に報告し、箱﨑殿も早速会おうと言いますが、さてこのつづきはまた明日に
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