能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

唐船さらにつづき

ワキの詞を受け、アドアイはオモアイに再度向き合い、中へ入るようにと告げます。
オモアイがシテ柱あたりに下居し船中の兄弟に声をかけると、二人はワキ正まで出てワキに向き合います。

ワキは「唐土人はいづくに渡り候ぞ」と声をかけ、「そんし」が答えて祖慶官人を迎えに来たことを述べます。ワキは、祖慶官人を預かっていることを告げますが、なぜか、官人は今朝から「物詣で」に出かけているので、戻ってきたら会わせようと言います。
飼っている牛を野飼いのため連れ出させたはずなのですが、ともかくも「そんし」はこれに待ち申そうと言って、唐子二人は立ち上がり鏡板に控えます。またオモアイは船を持ち上げて橋掛り奥の欄干に立てかけ、狂言座に下がります。

ワキがアドアイを呼び出し、官人に牛馬を引かせていることは兄弟に知らせるなと言い、また思う子細あって官人には裏から帰るように告げよと命じます。
アドアイはこれを受けてシテ柱横に進み、幕に向かって官人に裏道から戻るようにと声をかけて下がります。

一声の囃子。
日本子二人を先に立ててシテの登場。小格子厚板に水衣を肩上げにした老人の出立で橋掛りに出「いかにあれなる童ども」と謡い出すと、子方二人が振り返りシテと向かい合う形になります。

シテと子方との謡で、野飼いの牛を追いつつ家路に向かう情景を示し、シテの謡になります。唐土明州の津に祖慶官人という者と名乗り、日本に来て子を二人もうけたが、唐土にも二人の子を残してきた思いを述べます。
「二人の子供なかりせば」と子方二人を見やる風。下歌「老い木の枝は雪折れて・・・」と謡いつつ正に直してシオリます。左の手には牛馬の曳き綱ということか紅白の紐を持っています。
地の上歌を聞き「我が身ながらも愚かなり」の句に、上体をやや倒して面を伏せるように物思いの態。下歌「いざや家路に帰らん」で直して子方と向き合い、二足ほどツメて直し正に向いてロンギとなります。
さてこのつづきはまた明日に
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