能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

内沙汰もう一日のつづき

由もないこと・・・という右近の言葉に、女房はどういうことかと詰めよります。言えば恥になる、恥になるようなことはない、とやり取りの末、右近が語り出します。

先月の地蔵講は上野刑部三郎だったが、自分が遅れていくと、左近がツイっと立っていった。どうも合点がいかないので、後をついて家に帰ってきてみると、汝が左近を裏の藪から帰らせなんだか、と女房に言います。

女房は「腹立ちや腹立ちや」と怒り、そんなことを見たならその時言えば良いものをと詰ります。右近はその時は我慢したのだと言いますが、女房はそれは誰の恥だ、と怒ります。
右近は、お前の恥だろうと女房を指さしますが、これに怒った女房は、もう一度指差したら、その指をへし折ってやると言い募ります。
差せ、差せ、差すぞ、差すぞ、という言い合いの末に、右近が女房を指差すと、怒った女房は右近を押し転ばし、腹立ちやと言いつつ退場してしまいます。

さて残された右近ですが、立ち上がると、どう言っても、お前と左近は「夫婦じゃわいやい」と繰り返して留。静かに退場します。

なんだか右近の情けない思いが残る舞台でした。
右近左近(おこさこ)では、いきなり公事の話になりますが、本曲はその前段として伊勢講の話があり、さらに後段もより劇的に構成されています。
狂言記に収録されている内沙汰は、右近左近の形で、いきなり公事の話になりますから、おそらくはこの形がもともとで、後に前後を膨らました本曲の形になったのだろうと想像します。

それにしても、左近と自分の女房ができている、というオチは、いささか唐突な感じがしないでもありませんでした。
(30分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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