能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鵜飼さらにさらにつづき

真如ノ月の小書では間狂言が省略されますが、小書無しの形ではここでアイが進み出てワキ正にて先ほどのお僧達はどうしただろうか、見舞い申そうなどと言い、角に出てワキに声をかけます。
アイはワキとのやり取りで、「ふしづけ」にされた男の話を所望され、正を向いて語り出します。話の中身は前場でシテの語ったことを繰り返す形ですが、さすがに間語りだけあって、いささか詳しくかつ聞き取りやすい次第です。
この石和川の三里ほどの間は、殺生禁断の所なのに、度々鵜使いが入り込んで魚を捕っている様子に、若い者達が怒り、ここかしこに隠れて鵜使いがやって来るのを待っていた。やって来た鵜使いを捉えて詰問すると、鵜使いは殺生禁断と知らずに、今夜初めて鵜を使ったと弁明した。
この弁解に若い者達が大いに怒り、鵜使いをふしづけにすることに決め、在所の者が一人も残さず出て鵜使いをふしづけにしたと語ります。
その後は型通りのやり取りとなり、知らせ笛が吹かれる中、さらなる弔いを勧めてアイが退場します。

アイが下がるとワキ、ワキツレは着座のまま待謡の謡い出し。待謡が終わると早笛となり、後シテの出になります。

後シテ地獄の鬼は、赤頭に唐冠、紺地に金の袷法被に朱の半切を着け、一ノ松に出ての謡い出しです。
鵜使いは若年より漁を続け(殺生の)罪が夥しい。さらば無間の底に堕罪すべきであるが・・・との謡に「金紙を汚す事もなく 無間の底に 堕罪すべかっしを」と閉じた扇を上から立てて前に構え、下を指し拍子を踏みます。扇で地獄を指し示す形。
しかし「一僧一宿の功力に引かれ 急ぎ仏所に送らんと 悪鬼心を和らげて 鵜舟を弘誓の船に為し」と謡い、かつて従僧を泊め諭しを受けた機縁により、成仏することとなった次第が明かされます。

一セイ「法華の御船の済け船 係日も浮かむ気色かな」を謡って、シテは舞台に入りサシ込み開キ。地謡を聞きつつ角へ出て角トリ。「実相の風荒く吹いて」と謡いつつ左に回ると大小前から正先に出、左袖を巻き上げて常座に出、小廻りして開キます。
ロンギとなりますが、このつづきはもう一日明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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