能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

昭君さらにさらにつづき

アイは王昭君に仕えた者と名乗り、語り出します。

漢帝が三千人の寵姫の絵姿を描かせたが、それぞれが絵師に賂を贈り、妙なる姿に描いてもらった。しかし昭君は第一の美人であったのを頼みにしたのか、絵師に賂を贈らなかったため、あらぬ姿に描かれてしまった。

その頃、胡国の韓邪将が攻め寄せてきており、戦の絶える暇も無かったが、韓邪将は宮女を一人もらえれば和睦しようと言ってきた。帝は天下の乱を鎮めるためにやむなしとして、宮女を送ることにした。宮女達の絵姿を持ってこさせて見比べたところ、昭君の姿が劣っていたので胡国へ遣わすこととした。

昭君は泣く泣く胡国に行ったものの、故郷を思い焦がれるうちに亡くなり、亡骸は土中に突き込めた。昭君の霊魂のゆえか、都の柳には胡国の色が出るようだ。皆々、柳の色を見、昭君の父母を慰めよう、と触れて狂言座に下がります。
聞き取りなので、いささか怪しいのですが、右矩さんが重々しく語って下がると後場。

まずは一声で子方昭君が登場してきます。装束附には摺箔に白大口または色大口、紅入唐織壺折とあるのですが、緋大口に舞衣のような薄い感じの上着だったように記憶しています。このあたりは記憶がいささか怪しいのですが、ともかくも天冠を着け、身分ある女性であることを示します。
この昭君をシテではなく子方にするあたりが、能の能らしいところですが、一ノ松に立った子方は王昭君の幽霊と名乗り、父母を思うと謡ってシオリ。鏡に姿を映して父母に見せようと謡うと舞台に向かい、笛座前にて床几に腰を下ろします。

地謡の「曇りながらも影見えん」の謡から早笛に。
後シテ呼韓邪単于の霊が登場し、正先に置かれた鏡の前まで素早く進み出ると、正中まで下がって飛び安座して存在感を示します。黒頭に唐冠、法被半切の勇ましい姿です。

舞台に居残ったツレ姥が、恐ろしい鬼の姿が見えるが、一体どなたが鏡に映ったのかと謡います。後シテは胡国の夷の大将、呼韓邪単于の幽霊と名乗りますが、さてこのつづきはまた明日に
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