能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

当麻さらにつづき

シテ、ツレはアシライで橋掛りを進み、舞台に入ると先に立ったツレが正中に、シテは常座に立ち、ツレが振り返って向き合う形になり、次第「濁にしまぬ蓮の糸 濁にしまぬ蓮の糸の 五色にいかで染みぬらん」・・・当麻曼荼羅を思い起こさせる詞章を謡います。

シテのサシ、下歌、上歌と続け、末法の世に弥陀の教えを頼む思いを謡い、上歌の終わりに立ち位置を入れ替えてシテが大小前、ツレが目付に立つとワキが立ち上がって声をかけます。

これは当麻の御寺かとワキが問い、シテ、ツレは当麻の御寺、または当麻寺(とうまじ)とも言うと答え、さらに池を見やる態で、蓮の糸をすすいで清めた池なので染殿の井ともいう次第を謡います。つづけて、当麻寺、染寺、染殿と、様々にあるもの、その染めた糸の一筋のように、一心不乱に南無阿弥陀仏と祈る様を謡い、ツレは両手を合わせて合掌し、シテは右手の杖はそのままに、左の手を上げて片手で祈る形になります。

ワキは少し調子を上げ、花桜が常の色とは違うようだが、故ある宝樹だろうかと問いかけます。シテ、ツレは、その桜木に染めた蓮の糸を掛けて乾したために、蓮の色に咲くようになったという謂われを謡い、シテ、ワキの掛け合いから地謡と続く謡に、ツレはシテの後ろを回って地謡前に進み、ワキツレに並んで座し、シテはゆっくりとやや右を向いて直し、二、三足下がると地謡の方を向いて祈る形になります。

ワキが改めて声をかけ、当麻曼荼羅の謂われを詳しく語るように求め、地謡のクリでシテは大小前で床几に腰を下ろします。
クリ、サシ、クセと中将姫伝説が謡われます。クセは居グセ。
廃帝天皇の御宇、横佩の右大臣豊成の息女、中将姫がこの山に籠もり、称賛浄土教を毎日読誦して生身の阿弥陀来迎を拝みたいと願っていた。一心不乱に念じていると、ある夜、一人の老尼が忽然と現れた。如何なる人かと姫が問うと、呼ばれたからやって来たのだと老尼が答えた。南無阿弥陀仏以外に何も称えていないという姫に、それこそ我が名と老尼が明かし、姫は生身の阿弥陀如来を拝むことができたと感涙に袖を濡らした。と謡います。
さてこのつづきはまた明日に
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