能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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老松さらにつづき

クセでは松と梅をめぐっての故事などが謡われます。
天神、菅原道真が松梅を愛した事にはじまり、唐土では特にこの二つの木が徳をあらわしたこと。唐の帝の時には、文学が盛んになれば梅の花の色が増し、匂いも優れるのに、文学が廃れると匂いもなく、花の色も深くならないことにより、好文木と名付けられた。また秦の始皇帝が狩に出た際に、俄の大雨をしのぐため小さな松の蔭に寄ったところ、松が俄に大木となって帝を雨から守ったため、大夫の爵を与えられた、という謂われが謡われます。

クセの終わりにシテが「かやうに名高き松梅の」と謡、地謡が「花も千代までの」と謡い継ぐと、シテはゆっくりとワキを向き「天満つ空も紅の」で腰を浮かせて立ち上がり、正から目付柱の方へと向きを変え、さらに常座に向かうと小さく一回りして開キ。
ツレも立ち上がり「千代万代の春とかや」の謡に、二人は中入となります。

シテ、ツレが姿を消すと、ワキが「いかに誰かある」と声をかけ、ワキツレ大日向さんが立ち上がって面前に下居。ワキは門前の者を呼んでくるようにと言いつけ、ワキツレが承って常座に行き、アイを呼び出します。

アイは正中に進み出て、型通りにワキとの問答の後、間語りとなります。アイは求めに応じて飛梅、老松や、北野天神との関わりなどを語ります。

まずは飛梅について。北野の天神が、さる子細あって安楽寺に下向されたが、都では様々な御游があったものの、当地は田舎のため、明け暮れ和歌の道により心を慰めておられた。そんなある日「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」と歌を詠まれた。これに感じて都からこの梅が飛び来たり飛梅と名付けられたと聞いている。美しく咲く程に紅梅殿の神とあがめられているところだ。
また松は人の寿命を守るものとして、あがめられている。

さて菅丞相は再び都に戻って何事も意のままに為したいと思い、山に上ると七日七夜祈誓されたが、天から巻物一巻が下った。これには南無天満天神とあったが、思うままにと頼むには足りないと、さらに祈られると、また巻物一巻が下った。
こちらには南無天満大自在天神とあり、これにより都に上り何ものも思し召すままになされた。北野の天神とあがめられる所以であるなどと語ります。
その後は型通りのやり取りで、ワキにさらなる奇特をみるように勧めて下がります。
さてこのつづきはまた明日に
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