能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

竹雪 當山孝道(宝生会月並能)

宝生流 宝生能楽堂 2015.12.13
 シテ 當山孝道
  子方 和久凜太郎
  ツレ 佐野登
  ワキ 安田登
  アイ 野村万蔵 野村虎之介
   大鼓 佃良勝、小鼓 鵜澤洋太郎
   笛 藤田次郎

宝生と喜多の二流のみに残る儀理能の一曲です。
・・・といきなり書きましたが、「儀理能」という言葉、このブログでは初めて使ってみました。この分類の意味を、法政大学名誉教授の西野春雄さんが簡潔にまとめています。
「劇的筋立を第一義とする能」で「主として問答の積み重ねによって筋を展開させていく能」であり、「詰め所(=山場。例、親子再会)の不可欠な能」である。「謡を聞かせ舞を見せることに比重を置く歌舞(風流)能に対立する能」であるということです。(日本文學誌要 21 1968年 に所収の『儀理能の古態 : 作品研究「横山」』より引用)

能というと、やはり歌舞能のイメージが強いようで、人気曲も歌舞能がほとんどです。しかし「儀理」という言葉自体は世阿弥も各所で使っていて、儀理能も能の重要な柱の一つと思います。西野さんは代表的な儀理能として、苅萱、藤栄、望月、鉢木などをあげていますが、望月や鉢木は別として、どちらかというと稀曲の類が多いようです。
確かに、歌舞伎をはじめ、様々な演劇が存在する現代にあって、能らしさ、能でなければ観られないもの、を大切にしようとすれば、まずは歌舞能ということになりましょう。けれども、古い時代・・・歌舞伎以前の時代では、けっしてそうではなかった、と想像しつつ、こうした曲を観るのも一興かと思います。
この竹雪は、いわゆる継子いじめが題材ですが、ともかくも舞台の様子を書いていこうと思います。

舞台にはまずアイの女、これはワキ直井何某の後妻ですが、アイの男従者とともに登場し地謡前に着座します。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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