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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

怪しい僧侶・・・熊坂のつづき

まずは次第の囃子でワキの旅僧が登場します。
宝生欣哉さんも、どちらかというと小柄な方で、武将などの役よりも旅の僧といった役の方がなんとなく落ち着く感じがします。
なかなかに味わいのある謡で、都から近江路を通って赤坂の宿に着く様を謡いました。


するとシテの呼び掛け。
シテもワキも角帽子の僧形ですが、ワキの姿と比べるとなんとなくシテの方が怪しい感じを漂わせています。
しかも高橋さんデカい。
この春の夜討曽我の時も思いましたが、欣哉さんと並ぶとえらい違いです。
もっともこれが後シテではうまくはまった感じがしましたが、それは後ほどの話。


ともかく登場してきたシテとワキとの問答になります。
シテはとある古墳を示して、今日はさる者の命日なので回向をしてほしいと頼みます。しかも古墳の主が誰なのかとワキが問うても、シテは答えず、ただ回向を頼むだけ。
そしてシテがワキを自分の庵室に案内する形で、シテが正中、ワキは脇座に着座します。


ワキの僧が持仏堂を見回すと絵像や木像の形もなく、大薙刀や鉄の棒、そのほか兵具が様々に置かれている始末。ワキは不審に思ってその訳を尋ね、これに答える形で居グセになります。
高橋亘さんの声、不思議な声で魅力があるんですよね。
こういう謡の声をされている方が、他にも何人かいらっしゃるので、そういう技法なのかもしれませんが、倍音が混ざったような深みがあります。


やがてシテは立ち上がり、寝室に入ると見えたものの、姿が消え失せてしまう・・・と、ここで中入りになります。
しかしこの中入りまでの間には熊坂長範の名前は全く出てきません。赤坂の宿という地名のみが示されますが、珍しい形かもしれません。
中入りの後は明日につづきます

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