能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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竹雪またつづき

アイ男が狂言座から立ち上がり一ノ松に出ると、月若が亡くなったと聞いた風で、いたわしいことと歎き、急ぎ長松の母御に伝えようと言って、一度舞台に向かい後見座から橋掛り入り口へと立ち戻って幕に声をかけます。
いかに申し候と声をかけ、月若が竹の雪に埋もれて亡くなった旨を告げて退場します。

大小アシライにてシテとツレ姉が登場してきます。
先に出たツレは銀の摺箔に紅入唐織を腰巻にして白の水衣、笠に雪を置き、右手には朳(えぶり:柄振とも)を持っています。後から出たシテは、薄い金の摺箔に無紅唐織を腰巻にし白の水衣、こちらも雪を置いた笠に朳を持っての登場。
橋掛りで子を思う親の心を謡ってシオリ。

次第「ふるに思いの積もる雪 ふるに思いの積もる雪 消えし我が子を尋ねん」をシテ、ツレが謡うと、地謡も再度この次第を謡い、さらに地取りを謡ううちにシテ、ツレは舞台に向かって歩み出し、ツレが正中、シテが常座に立って一声「子を思う 身を白雪の振る舞いは」を謡います。地謡が「ふるにかえらぬ 心かな」と続けてシテの謡。さらにツレ、シテ・ツレ同吟と謡が続きます。

シテは同吟の「片糸の 一筋にただ思い切り」あたりでツレと向かい合ってのシオリ。
さらにシテの謡「上なき思いは富士の嶺の」が入り、同吟から地謡。地謡「身は小車の我が姿」の謡にシテは片シオリ。続く謡の「笠の雪の重さよ」の句に、笠の先に左手を添え、「まず笠の雪を払わん」と地謡が納めるのに合わせて、シテ・ツレは向き合います。

シテのサシ「暁梁王の園に入らざれども 雪群山に満ち」ツレ「夜庾公が樓に登らねども 月千里に明らかなり」と謝観作といわれる「白賦」の一節、和漢朗詠集の冬に収録されている一節を謡います。さらに同吟からツレの謡となり「彼の唐土の孟宗は 親のため雪中に入り笋(たかんな:タケノコの古名)を設く」と孟宗の故事を引きます。
孟宗は三国時代呉の人。孝子として知られ、冬のさなかに病気の母親に食べさせようと、母の好物のタケノコを雪中に探したといい、孟宗竹の語源になったとも言われます。
昨年12月10日の日経新聞文化面に、鈴木春信の「見立孟宗」が取り上げられていて、雪中に、蓑笠姿の若い娘が鍬を振るいタケノコを掘り当てた絵の解説がされていました。孟宗の故事を若い娘に置き換えた見立ての絵ですが、偶々ではあるものの、妙に感心しました。
話がいささか逸れてしまいましたが、さてこのつづきはまた明日に
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