能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

竹雪またまたのつづき

一日、空いてしまいましたが、竹雪の最後の部分です。

孟宗の故事から地謡となり「子の別れ路を悲しみて 竹の雪をかきのくる・・・」の謡に、シテは常座で朳(えぶり、木偏に八:柄振とも)を使って雪を除ける所作を見せますが「我が子の死骸あらば」と下がってツレともどもに下居、シテはシオリます。

ロンギ。二人は朳を取って立ち上がると、シテは常座から一度ワキ正方向を向き、正面に直すと「母は泣く泣く雪をかけば」と朳を使い、ツレが「姉は父御を恨みて・・・」と謡いつつ地謡座の方へ、シテも動いて子方が横たわるあたりに二人が向く形になります。
地謡「すわや死骸の見えたるは」の謡に、シテは子方に寄り「如何に月若母上よ」と朳を使い、ツレも「姉こそ我と」と謡うと、地謡が「呼べども叫べども」と続けるに合わせて朳を捨てて笠を外し、シテは横たわる子方に両手を添え、ツレは地謡座側から見守る形で「別れを何に例えなん」の謡に、二人シオリます。

ここでワキが登場し一ノ松で、願いが叶ったので帰ってきたと述べます。
続けて正中の方を見て、屋敷のうちに人の泣き声がするのを怪しみ「立ち越え見ばやと存じ候」と言うと橋掛りを進みます。
シテ、ツレの姿を認めると、いかにしたかとツレに問います。ツレは、父の留守の間に月若が衣一枚で雪掻きをし、亡くなったことを告げ、命じた継母よりも父の方が恨めしいとシオリます。

ワキは自分が命じたものではないと言い訳しつつも、元を正せば自分の科であり面目ないと言い、シテとのやり取りから地謡に続き、二人シオリます。
すると地謡が調子を変え、竹林の七賢が子を生き返らすとの告があったと謡い、子方が起き上がり後見が小袖を外します。
キリとなり「かくて親子にあい竹の」の謡にシテ、ワキは向き合い、一同が立ち上がると、ワキが子方を送り、ツレがこれに続く形で幕に向かいます。シテは扇を広げて舞台を廻り、常座近くで「仏種の縁となりにけり」を聞きつつユウケン。「親子の道ぞ有難き」の謡に留拍子を踏んで終曲となりました。
儀理能と初日に書きましたが、こんな能の形もまた往時の観客には受けたのだろうと想像します。亡くなった子供を白練りをかけることによって表現するところなどを含め、ドラマとしては興味深い一曲と思います。
(78分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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