能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

隠笠のつづき

「宝の槌」でも同様の説明がされ、隠蓑と隠笠は失われ槌のみが残ったとして、槌の代わりに太鼓の撥を売りつけることになっています。
宝の槌では、すっぱが太鼓の撥を振って、小刀などを打ち出し太郎冠者を信用させますが、本曲では笠を被ると姿が見えなくなると騙します。

笠を受け取った太郎冠者は「南無宝」とありがたがりますが、すっぱは太郎冠者に笠を着けさせ、姿が見えないと言って騙します。笠を外すと、再び見えたような事を言い信用させて、古い笠を万疋で売りつけます。

さてすっかり騙された太郎冠者は笠を持って帰路につきます。
主の屋敷に帰り着き、宝を披露することになります。

早く宝を見せろという主人に、太郎冠者は手はきれいかと、すっぱに問われたのと同じことを言い、主も今朝手水を使ったままだと、同じように返事します。このあたりはちょっと笑いを誘うところ。
さて太郎冠者は主に宝の笠を渡しますが、主は都で雨にでも遭ったのかと言い、戯れ言を言わず早く宝を見せよと太郎冠者に言いつつ、笠を投げ捨てます。

太郎冠者は、あわてて勿体ないと笠を拾い、南無宝、南無宝とありがたがってから、主にすっぱから聞いた宝の笠の由来を語ります。鎮西八郎為朝の持ち帰った宝来の宝と聞いて主もありがたがり、早速試してみようと自ら被ってみます。

しかし当然のことながら姿は消えません。太郎冠者はこれを見て騙されたことに気付きますが、主には姿が見えなくなったと言ってその場をしのごうとします。
しかし主は、宝の奇特を自分も見たいので太郎冠者に笠を被って見せよと命じます。
これをしのぐため、宝は持ち主が被らないと効き目がないなど様々に言い、それでも主に強く求められて、主に被り終えるまで見ないようにと言って主の後ろに隠れ、やり過ごそうとしますが、結局見つけられて追い込みで終曲となります。

宝の槌では「主が立身して普請をする瑞相に、番匠の音がかつたりかつたり」と太郎冠者が落ちを付け、また末広がりなどでは囃子物をして主の機嫌を直したりします。本曲はストレートに追い込みの形で、見ては面白いのですが、上演が少ないのは、もしかすると祝言性がやや劣るということかも知れません。
(31分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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