能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

鱗形さらにつづき

中入に際して、シテは「今は何をか包むべき」と謡った割には、本地垂迹、和光同塵の理を述べ、此島に神と現れたと言ったのみですが、江ノ島の神と言えば弁財天なので名乗るまでもないということかも知れません。

シテが宮に姿を消すと、アイ所の者が狂言座から立ち上がり、常座で立ちシャベリ。
国々在々処々に、霊験あらたかな天女がお出でになるが、中にも江ノ島の天女はとりわけ霊験あらたかであり、各地から信仰を集め多くの人々が参詣している。と述べ、さらに江ノ島の由来として欽明天皇の御代云々と続けます。

後日調べてみると、江島神社に伝わる江島縁起には、欽明天皇の御代に天変地異の末、海中から島が出現したこと。この島に天女が現れたが、鎌倉にある湖に住む五頭龍が悪行を行い人々を困らせていたので、悪行を止めるなら夫婦になろうと言ったこと。五頭龍はこれを喜んで悪行を止め、天女と夫婦の契りを交わし、天女は江ノ島の弁財天、五頭龍は瀧口明神として祀られたとあるそうです。

この子細を間語りに語っていたようで、さらに続けて、北条四郎時政が江ノ島の天女を常々信仰し本日も参詣したところ、天女が喜び姿を現した。
天女は大蛇の鱗三枚を時政に与えることにし、この印を旗に付けて戦えば、向かうところ敵なく、天下泰平を迎えるであろう。これも時政が正直で天女を信じているからだ。何事も祈れば所願成就疑いない。「この分、心得候え」と触れて狂言座に下がります。

出端の囃子が奏されて、地謡が「御殿しきりに鳴動して」と謡い出します。「日月光り雲晴れて」と後見が引廻しに手をかけ、「山の端出づる如くにて」で引廻しを広げて下ろします。「現れ給う有り難さよ」と後ジテが姿を現しました。
緋大口に薄く黄色がかった舞衣。天冠には鳥居が立ててあります。
何よりも目を引くのは左手に立てた棒の先に付けた三つ鱗の紋。朱地に金で鱗形をあらわした旗で、目に焼き付く強烈な印象です。
さてこのつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/2255-cb5135b2

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-06 | »
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。