能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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舟船のつづき

さて舞台上は段熨斗目に緑の長上下姿のアド主、十郎さんが先に出て常座に立ち、このところどこにも出かけなかったので遊山に出かけようと思う旨を述べ、シテ太郎冠者の忠重さんを呼び出します。太郎冠者は半袴の狂言出立ですが、肩衣の背の模様は帆掛け船、ちょっと洒落ています。

記録を調べてみると忠重さんの舞台は、少なくともこの十年は観ておりませんでした。忠一郎さんは何度か拝見していますが、いずれにしてもご兄弟とも関西中心に活動されているので、東京ではお目にかかる機会が少ないようです。
いつぞや書いたかも知れませんが、もともと茂山忠三郎家の長男であった弥五郎に対して、金春宗家が長年に亘る流儀への貢献に感謝する意味で「金春禅竹」にちなみ「善竹」の姓を送ったところ、弥五郎の一家がこぞって善竹を名乗ることにしたのだそうです。長男が先代の忠一郎で、当代二世忠一郎がその長男、忠重さんは二男です。
十郎さんは弥五郎の五男圭五郎の長男。圭五郎が東京で活動するようになったため、十郎さんは東京育ち。東京アクセントが身についているので、関西アクセントの狂言が難しいといった話をされているのを、どこかで読んだ記憶があります。

さて主、十郎さんがどこぞへ遊山に出かけようと思うがどこが良いかと問いかけます。これに太郎冠者の忠重さんが、西の宮はどうかと答えるわけです。
たしか和泉流では、それならば西宮へ行こうと直ぐに主が先に立って歩き出しますが、この日は主が西の宮は景の良いところかと尋ね、太郎冠者が景の良いところと答えてから出発する形になっていました。

二人はやがて川のあるところにやって来ます。神崎の渡ですが、主はここをかち渡し(歩いて渡る)に渡るのか、なにか乗り物があるのかと尋ねます。ここは野村家では主がかち渡しでいけるかと問い、太郎冠者が徒では渡れないので、「何か」探してこようという形になっていたと記録しています。

問題はこの後、その「何か」を太郎冠者が「おーい、ふなやーい、ふなやーい」と呼んだことから主従の言い合いになりますが、さてこのつづきはまた明日に
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