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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

拍合と拍不合・・・拍子のつづき

「拍合(ハクアウ)」と「拍不合(ハクアワズ)」と書きましたが、これは観世流の表記でして、金春流では「拍子合・拍子不合」と表記されていますし、金剛流では「拍子合・拍子ニ合ワズ」、喜多流では拍子に合わないところでは「拍子ニ合ハズ」と記されていますが、拍子に合うところでは「小ノリ」や「大ノリ」といった表記になっています。
この「ノリ」の話は明日にまた・・・。


なぜか宝生流の謡本にはこの「拍合(ハクアウ)」と「拍不合(ハクアワズ)」に類する文字の表記がありません。まあ雰囲気でわかるって言えば分かるんですが、ちょっと独特ですね。


拍子に合う部分では、何らかの形で囃子のリズムに合った形で謡が謡われます。
何らかの形、というのは昨日の喜多流の謡本の表記に出てきた「小ノリ、大ノリ」といった「ノリ地」の違いが大きく三種類あるからなのですが、この話は別途、明日にでもまたふれるとして、もう一つの形、拍子に合わない謡に話を進めます。


「拍子に合わず」というのは、文字通り囃子の刻むリズムとは合わせずに謡うということで、オペラのレシタティブに近いといったら良いのか、リズムとは直接に結びつかず、流れるように謡が謡われます。
一つの句では頭の方をゆっくりめに、徐々に流れるように謡って、句の最後をやや長めに引きます。


では全く囃子とは関係ないのかというと、そうでもないんですね。
大鼓と小鼓が手・・・ある決まりで組み立てられた一連のリズムを、例えば「ここでは三回繰り返すので、その間にこの一節を謡う」とそんな感じで緩く全体として合わせている感じなんです。
この辺りが能の音楽の、まさに能らしい部分と思うのですが、いかがでしょうか。


それでは拍子に合う部分は・・・これは明日につづきます

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