能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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重衡さらにつづき

ワキは「衣ほすなる佐保の川の 流につづき寺は如何に」と問いつつ、ワキ正を向き、少し左から正面に向き直ります。
シテは階の方を見つつ法華寺であると答えます。

中正面、目付柱の遠くのあたりを見つつ、ワキが南に見える寺は何かと問い、これにシテは正面を向き、法相流布の興福寺、山科寺とも言うと答えます。

さらにワキは右寄りのあたりを見つつ、その末に続いて見える寺は何かと問います。
シテはやや右を向き、春日の御綸旨の使いに下った在中将が建立した寺、不退寺であると答えます。
ワキはさらに右、ほぼワキ正の方向を見つつ「さてなほ遠く見えたるは」、シテ「今日も命は知らねども」と、シテ・ワキ向き合い地謡「飛鳥の寺の夜の鐘」と続きます。

地謡が「飛鳥の寺の夜の鐘」と繰り返すうちに、シテはゆっくりと出てワキ正の真ん中あたり。「音に聞きし鐘の音は」と杖に両手を添えてすがる型。左手に黒い数珠を持ち「奈良の都路も」とゆっくりと舞台を廻り始め、正中から「春に帰りて花ざかり」と常座に至り「八重桜木は面白や」と遠くを見、二句目の「八重桜木は面白や」で三、四足下がって、前に構えた杖にすがる形となります。

ワキが、暇申そうと言ってワキ座に向かおうとすると、シテが回向して欲しいと声をかけます。誰を志して回向すべきかと問うワキに、シテは「重衡と御回向候へ」と答えます。ワキが重衡は此所で果てられたのかと尋ね、これに答えてシテが重衡の最期を語る形。
重衡は一ノ谷で生け捕られ、関東に下ることになったが、南都の訴訟により木津川にて斬られたと言いつつ、中正面奥の方を向き、木津川を眺めやる様子。一門の栄華、栄え衰えること目の当たりの有様と、数珠持つ手を上げて片手で祈り、手を下ろします。

地謡が受けて、朝には紅顔、夕べには白骨となる無常を謡い、シテはワキを向くとそのまま正中まで出て下居、杖を置き数珠を右手にとります。「木津川の波と消えて あはれなる跡なれや」の謡に片シオリ。
ロンギの形で、シテが「その重衡の幽霊は」と謡い、地謡の「我が亡心の来たれりと」で腰を浮かせ、杖とって立ち上がると「三笠山はあれぞかし」の謡に左手を上げて山を指す心。「笠卒都婆の 花の蔭に隠れけり」と右から廻って杖を捨てて常座に、あらためて送り笛に送られつつ、ゆっくりと中入となりました。
さてこのつづきはまた明日に
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