能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

重衡またつづき

ワキは現れ出でたシテを見て、甲冑姿で現れたのは如何なる人かと謡います。
シテが重衡の幽霊と明かし、逆縁ながら弔いの読経にひかれて現れ出でたと謡うと、ワキはそれならば身の罪証の様を語るようにと求めます。
これを受けてシテは「忘れて年を経しものを」と謡いつつ正中に進み、床几にかかって地謡を聞きます。

地謡から、シテはあらためて「さても重衡は」と謡い出し自らの最期の様を謡います。
一ノ谷で生け捕られ、京鎌倉に渡されたところが、南都の訴訟によって木津川にて斬られることになった。そこに近藤左衛門の尉知時という者が、貴賤の人々立ち囲む中を掻き分けて来たり、重衡に声をかけた。重衡は、最期の際に仏一体拝みたいと願ったところ
「安き間の事とて」で扇広げ「あたりに有りし木仏を一体迎へ」で扇を両手で持って立ち上がると下居して、「河原の砂にすゑ置き」と扇を置きます。

「知時が着たりける直垂の袖のくくりを解き」と謡いつつ左の袖を手繰り「仏の御手にかけ」と袖を見る形。「中将に控へさせ奉り」まで謡って地謡。
「重衡望み足りぬれば 合掌し弥陀仏に向ひて」の詞章に合わせて合掌し「懇ろに申させ給ひけるは」に続けてクセ「伝え聞く調達が」の謡となります。

シテは暫く地謡を聞く感じ。「却って得脱の」でゆっくりワキの方を向き「今重衡が逆罪を犯す事」と正に直して扇を取り上げて閉じます。
「只三宝の 教戒を受くる心なり」で下居のまま両手を突くと「一念弥陀仏 即滅無量罪と聞く時は」で扇広げて構えて立ち上がり「只今唱ふる声の内 涼しき道に入る月の」とサシて右に回り正中から「光は西の空に」とシテ柱に向けて雲扇。「到れども魄霊は なほ木の下に残り居て」と招き扇から大小前に進んでサシ込み、「ここぞ閻浮の奈良坂に」と左に回り「帰り来にけり三笠の森の」でワキ正から常座へ進んで左の袖を被くと「花の台はこれなりや」と拍子を踏み、「重衡が妄執を助け給へや」とワキに向かって合掌します。

シテの謡「あら恨めしや たまたま閻浮の夜遊に帰り 心を澄ます所に また瞋恚の怒るぞや」謡いつつ二、三足出てサシ込み開キ、カケリとなります。
さてこのつづきはもう一日明日に
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