能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

満仲またつづき

ワキは幸寿が亡くなったことを悼みますが、仲光は御前には言わないで欲しいと念を押し、満仲に取り次ぎます。

ワキは舞台へ進み、シテが大小前で下居。満仲も恵心僧都を尊んでか、床几から立ちワキ座で下居、ワキはワキ正に座します。美女丸は後見座に控えています。
満仲は僧都に何故の御下向かと問いますが、これに対してワキは美女御前のことを話すために来たと言い、美女丸なら既に仲光に命じて沙汰させたという満仲に、真相を話します。
美女丸を討てと命じられたものの、主君を手に懸けることはできないと、仲光が我が子幸寿の首を取り、美女丸を助けたのだと説明すると、僧都は立ち上がって「美女御前のご不審免しおはしませと 美女を引き具し満仲の 御前にこそ参りけれ」と謡いつつ、後見座に行き美女丸を引き立たせてワキ正まで出、美女丸を満仲に向かわせます。

満仲は美女丸に、幸寿が殺されたならば、なぜ自害しなかったのかと詰問しますが、ワキが幸寿の仏事と思い美女丸を許されよと取りなして地謡。
「涙を流し申しければ」の謡にワキはシオリ。「猛き心もよわよわと」と満仲は腰を落として力を抜き、美女丸を許した風情。「仲光余りの嬉しさに 御盃や菊の酒」の謡に、仲光は立ち上がって扇を広げ満仲に酌、美女丸、僧都は地謡座前に移り、仲光は美女丸にも酌をします。「一世の契の二度逢ふぞ嬉しき」と地謡が納め、シテ仲光は大小前に下居します。

仲光が「親子鸚鵡の盃の」と謡い、地謡が「いく久しさの心かな」と謡うと、僧都が「いかに仲光 目出度き折なれば一差し御舞ひ候へ」と言い、地謡が「いく久しさの心かな」と繰り返して、シテは下居のまま答拝して男舞になります。

実はここが手許のテキストと大きく違っていまして、地謡の「一世の契の二度逢ふぞ嬉しき」の後、テキストではワキ詞「あまりに目出度き折なれば美女御前一さし御舞ひ候へ」地謡「鴛鴦の」で、美女丸が舞います。
もともとの形ではシテ仲光ではなく、美女丸が舞う形だったのを、おそらくは宝生の本を参考にしつつ仲光が舞う形に直したのだろうと思います。
いずれにしてもこのつづきはまた明日に
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