能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

末広がり 大藏彌右衛門(国立能楽堂企画公演)

大藏流 国立能楽堂 2016.04.29
 シテ 大藏彌右衛門
  アド 大藏基誠、小アド 大藏吉次郎
   大鼓 大倉慶乃助、小鼓 大倉源次郎
   太鼓 大川典良、笛 藤田次郎

お馴染みの「末広がり」ですので、あらためて筋立てなど記載はしませんが、この日の特集「寺社と能<春日大社>」にちなんで選ばれた曲のようです。
というのも、翁、脇狂言「末広がり」、そして三曲目が切能の春日龍神と、五番立ての骨組みを抑えたような構成と、同時にいずれも春日大社との関連を感じさせる曲になっているためです。

末広がりに春日大社は直接登場しませんが、すっぱに騙されて、扇の代わりに傘を求めて帰った太郎冠者が、怒った主人の機嫌を直そうと謡う囃し物に「かさをさすなる春日山」の一句があります。いわずと知れた、春日大社裏の山ですね。

また併せてこの日は、シテ大果報者を、2月に彌右衛門を襲名された二十五世宗家が、士烏帽子に花を着けた目出度い形で演じられました。

翁の鑑賞記にも書きましたが、千太郎さんが彌太郎を、彌太郎さんが彌右衛門をと、ダブルの襲名でしたので、目出度さも一入という感じです。
たしか四十年程前に、当時の水道橋能楽堂で大藏基嗣、基義さん兄弟の二人袴を観て大笑いした記憶があるのですが、その基嗣さんが彌太郎を経て二十五世大藏彌右衛門虎久を名乗られたという次第。
基義さんは大藏吉次郎を名乗って活躍中ですし、彌右衛門さんの長男千太郎さんは彌太郎千虎として、弟の基誠さんや、吉次郎さんのご子息教義さんとともに活躍中です。

京都の茂山家も、千五郎さんが千作を、正邦さんが千五郎を、やはりダブルで襲名されますし、来年一月には現野村万蔵さんの長男、虎之介さんが六世万之丞を襲名されるそうです。
狂言の鷺流や、ワキ方の春藤流など、明治以降の混乱の中で姿を消した流儀もありますが、現存流儀が隆盛にあることは嬉しいことです。
(35分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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