能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

第六天のつづき

一声でシテ、ツレの出。
シテ、ツレともに里女で紅入唐織着流しでの登場です。シテは増。橋掛りで一声、二の句と謡い、アシライで舞台に入るとツレが正中、シテが常座でシテのサシ。

一声は「神路山 御裳濯川のその昔(かみ)に 契し事の末は違はじ」と新古今、藤原良経の歌「神風や御裳濯川のそのかみに契りしことの末をたがふな」を引いて謡います。さらにサシは、伊勢神宮の様を、正直捨方便の形を現し上求菩提の相を表すと、神仏習合の色濃い謡。
下歌、上歌と続けて、桜の宮の花盛り、長閑に行き交う人々の袖にも花の香が漂い、春、一入の景色と謡って、ツレは地謡前に移ります。

シテはゆっくりとワキを向き、何処からご参詣されたのかと問いかけます。
ワキは都方よりやって来た沙門と答え、神秘を委しく語るようにと求めます。

これに答えてシテが「懇ろに語り参らせうずるにて候」と言い、地謡がクリ「それ御裳濯川と云つぱ 倭姫の命 七百余歳に至るまで 宮居を尋ねおはします」と謡い、シテは大小前にと進み、正中に出て、地謡座前のツレとともに下居。シテサシ、地謡と続き、クセの謡になっていきます。

御裳濯川は、伊勢を流れる五十鈴川の別名で、倭姫命が清流で裳を洗い清めたことから、この名で呼ばれることになったという伝説があります。
クセでは、神宮が垂仁天皇の御宇に創建され、日神月神を崇め、素戔嗚尊は連枝の神であると謡われます。
シテの上げ端の後、神徳の方便は語っても尽きることがないと謡う地謡に、シテは立ち上がって常座へと進み、ワキ正からワキを向いて二足ほど引いてワキに向き合う形。
「夢に来たりて申すとて かき消すやうに失せにけり かき消すやうに失せにけり」の謡に、常座で小さく回って、ツレとともに来序で中入となりました。

さてこのつづきはまた明日に
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