能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

惣八 山本東次郎(洩花之能)

大藏流 十四世喜多六平太記念能楽堂 2016.07.18
 シテ 山本東次郎
  アド 山本凜太郎 山本則俊

昨年7月の「洩花之能」の鑑賞記のつづきです。
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アド有徳人の凜太郎さんが、段熨斗目長上下で常座に出、出家と料理人を抱える旨を高札にしようと言って、シテ柱に高札を懸けた風、笛座前に着座して控えます。

シテ出家の東次郎さんが着流しに墨染めの衣風で、頭巾を着けて登場し常座で名乗ります。
つい先頃まで料理人をしていたが、ふと浮世をあじきなく思い出家したところ、斎をくれる人もなく大変困っている。聞くところによると、山一つ向こうの有徳人が出家と料理人を抱えるという高札を出したらしいので、今から尋ねて雇ってもらおうと言い、舞台を廻って常座に戻り、ここで高札を見た形です。
さらに橋掛りに入って二の松あたりから案内を乞います。

これに答えて有徳人が橋掛りまで迎え、二人して舞台に戻る…すなわち家の中に入ったことになり、ゆっくりするようにと有徳人が言って、出家はワキ座に、有徳人は大小前に控えます。

続いて惣八の登場。こちらは常の出立で、常座でこのあたりに住まいする惣八という料理人と名乗ります。
二、三年前までは出家だったのだが、朝夕のお勤めをはじめ、大変なので堕落して料理人になった。ところが出家の時は、斎をくれる人も多々あって良かったのだが、料理人になって食うに困っている。聞くところによると山一つ向こうに有徳人があって、出家と料理人を抱えるというので行ってみようと思う旨を述べて、舞台を廻ります。この間、出家の時に精進料理を作ったことがあるので料理は出来るとか、有徳人のところには他にも料理人がいるだろうから、魚の料理は教えてもらおうなどと言います。
常座に戻って高札を見た形になり、一ノ松、二ノ松の間あたりで案内を乞い、有徳人が迎えに出ます。

ここまで書けばおおよそ推察のつく通り、にわか出家は経が読めず、もと出家の料理人は魚料理が出来ずで、このドタバタを笑おうという一曲です。
このつづきはまた明日に
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