能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

惣八のつづき

有徳人は早速に出家に声をかけ、持仏堂に朝夕香花を手向けるようにと言い、経巻を渡して高らかに読むようにと言って下がります。
続いて惣八の前に鯛と鯉と思しき魚を持ってきて、鯛は汁になるので背切りに、鯉は刺身にするので細切りにするようにと言い、足つきの台に魚を載せて下がります。

それぞれに、出家は経巻を開いて見るものの、四角い文字ばかりで一字も読めるものではないと言いだし、一方の惣八は生臭いと言って、魚を捌くどころではありません。
大騒ぎをしているうちに、出家が惣八に気づいて声をかけます。

それぞれが、ここに来た子細を話し、それぞれに言いつけられた仕事を取り替えるわけですが、出家役の東次郎さんが見事な包丁捌きを見せ、料理人惣八役の則俊さんは「むにゃむにゃ」と流れるように経を読み上げて、笑いを誘います。

この二人のやり取りがまた面白いのですが、ともかくもそれぞれが得意の仕事をこなしていると有徳人が帰ってきます。
まずは出家に寄り、出家が魚を捌いていることを咎めます。出家が逃げて退場してしまうと、今度は惣八のところへ。惣八が法華経を流れるように読んでいるところを有徳人が咎め、惣八を追い込んで留となりました。

二人それぞれに得意の分野があるなら、子細を聞いて仕事を取り替えさせ、ハッピーエンドという展開も出来そうですが、ここは二人を追い込むという、狂言らしい形での終曲です。このあたりは現代の感覚とは異なっているところなのかも知れません。
いずれにしても、東次郎さん則俊さんの至芸を楽しんだ一番でした。
(30分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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