能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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月見座頭のつづき

シテはアドに、月見に出てくるような風流な方なら、さだめし歌を詠むであろうと促し、アドは「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」と詠みます。
シテはそれならば自分も、と「きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしき一人かも寝ん」と詠みますが、すかさずアドが、それは古歌ではないかと言い、二人はともに大笑いし、すっかり打ち解けた様子になります。
もちろんいずれも百人一首にも入っている有名な歌ですから、ジョークにジョークを返して笑い合ったということなのでしょう。

打ち解けた二人は正中を挟んで座し、アド上京辺の者が携えてきた酒を飲みつつ、歌や舞に興じます。シテの求めでアドが舞い、続いてアドの求めでシテが弱法師を舞います。
なるほど盲人なので弱法師か、というところですが、情趣深くシテが舞うとアドが褒めそやし、二人酒宴を楽しむ風情です。

そろそろお開きにしようということになり、別れを告げ立ち上がります。
秋の夜の趣き深い一時を、しみじみと見せる趣向ですが、これで終わりであれば情趣深き一曲というところ、この後があります。

はや帰ろうと、一度帰りかけて橋掛りまで進んだアドですが、ふと立ち止まり、いまひとしおの慰みに、作り声をして喧嘩をしかけてみようと言うと舞台に引き返してきます。
シテは、思いもよらぬお振る舞いにあったと喜び、帰り道の様子で謡いつつ舞台を進みますが、戻ってきたアドがシテに突き当たり、杖を奪って引き倒してしまいます。

アドは笑いつつ幕に入ってしまいますが、誰とも知らぬ暴漢にひどい目に遭わされたと思ったシテは、幕の方に「卑怯者」と呼ばわるとしみじみと独り言ちします。
さてこのつづきはまた明日に
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