能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

浮舟 彩色 梅若玄祥(横浜能楽堂講座)

観世流 横浜能楽堂 2016.09.17
 シテ 梅若玄祥
  ワキ 工藤和哉
   大鼓 柿原弘和、小鼓 鵜澤洋太郎
   笛 松田弘之

昨年9月の横浜能楽堂講座、ということで浮舟をスリーステップで学ぶという企画。
スリーステップ…というのは、まずフェリス女学院大学名誉教授の三田村雅子さんが「源氏物語『浮舟』を学ぶ」という題で源氏物語を解説。次に歌人の馬場あき子さんが「能『浮舟」の詞章を読む」と題して、浮舟を謡曲の詞章から解説。さらにシテを演じる玄祥さん自身が「能『浮舟』を知る-演者の視点から-」として、曲の解説と当日の演技、装束などについて解説し、これを踏まえて演能を観るという趣向です。

源氏物語の最末尾になる宇治十帖では光源氏は既に亡く、薫や匂宮など次の世代が物語の中心になっています。浮舟は、その薫中将と兵部卿の宮(匂宮)二人から思いを寄せられ、苦しんだ末に入水してしまいます。
本曲はこの浮舟を主人公とする能で、横越元久という武士の作った詞章に世阿弥が節付けをしたと言われる趣き深い一曲です。世阿弥自身も申楽談義の中で、砧を無上無味、最高の曲趣と書いたのに続けて、松風村雨と浮舟を並べ、芸位がこれらの曲と相応しい役者を最高の役者とするとしています。それほどの曲なのですが、その割にあまり上演されません。
実は本曲の影響を受けて作られたといわれる玉葛(観世流は玉鬘)が人気曲で、よく似た展開の浮舟はついつい玉葛の影に隠れて上演が遠くなってしまうようなのです。禅竹の作と言われる玉葛、以前、宝生宗家が演じられた際の記録(鑑賞記初日月リンク)を載せていますので、併せて参照いただければと思います。
浮舟の舞台の様子は明日から
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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