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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

放生川のつづき

ワキの一行がワキ座に着くと前シテの出。
真ノ一声で、まずはツレ男の水上さんが、段熨斗目に白大口、水衣の姿で先に立ち、後から前シテが小格子厚板に白大口、水衣を肩上げし、右手に杖、左手に白木の桶を持って登場してきます。
ツレが一ノ松まで出て振り返り、シテとともに一声、ツレが二の句と謡い、ツレが先に舞台に入って正中へ、シテは常座に進んで、シテのサシ謡と続きます。

サシから下歌と続き、八幡宮の神威を謡ってシテ、ツレは立ち位置を入れ替え、シテが正中、ツレが目付辺りに立ったところへワキが立ち上がって声をかけます。

ワキはシテの持つ桶を見咎めた様子で、八幡の神事で皆が清浄の儀式を執り行おうとしているのに、魚を持って、殺生の業をしているのはなぜかと問いかけます。
これに対してシテは、今日の神事はどの様なことと知っているのか問い返します。ワキが遠国より初めて参詣したので委しいことは知らないと返事すると、シテは「御覧候へ」と左手の桶を差し出し、生きたままの魚であることを示し、ツレが続けて、シテとともに二人で放生会の謂われを語り、謡う展開となります。

生きた魚を放つことにより神の恵みがあると二人は謡い、事の起こりを尋ねるワキに、異国退治の後、多くの敵を亡ぼした事を機縁として、放生の御願を起こされたのだと答えます。
さらにワキが川の謂われを問いかけると、シテは「御覧候へこの小川の 水の濁りも神徳の」と、角の辺りを見廻す風。ワキとの掛け合いから地の上歌。地謡の「取り入るる この鱗類を放さんと」を聞いて、ツレは笛座前に進み、ワキは着座します。
シテは「掬ぶやみづから水桶を」と正先へ出て下居、水桶を出して置き「魚は喜び鰭ふるや水を穿ちて岸蔭の」と、左手を上げ魚を逃がす形。下を見廻して立ち上がり、桶を置いたまま杖のみを持ち、常座へ進むと小さく回って「御誓ひあらたなりけり」とワキを向きます。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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