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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

身延さらにつづき

さてシテの言を聞いたワキは、たしかに理屈は通るが、遥か麓から時を違えず毎々参詣されるからには、現世の人ではなかろうと尋ねます。

シテはこれを認め、度々上人の御経読誦を聴くうちに、法華経の功徳により苦患を免れたと謡い、地謡の下歌。変性男子となり正覚に至るのに、竜女に劣るものではないと謡う地謡に、ワキに向かって二足ゆっくりとツメ、二足引いて地の上歌。
このような素晴らしい事を知らずにいた過去を悔やめば悲しいが、今は喜びの涙、このような有難い御法に遇うことができた嬉しさに、上人の御前に涙する・・・と謡う地謡に「身を知れば先立たぬ」とやや面を曇らせ、「かかる御法に遇う事よ」とワキを向き、正中へと進んで「上人の御前に涕泣するぞ哀れなる」と下居して片シオリします。

あらためて正に向いたシテは胸元から中啓を出して構え、地のクリ。続くシテのサシでは「ありがたや衆罪如霜露恵日の光に 消えて即身成仏たり」と、法華経の功徳により成仏に到ることを謡い、地謡の「ただ一時も結縁せば それこそ即ち 仏身なれ」でシテがワキに向き直りクセへ。

「帰命妙法蓮華経 一部八巻四七品」の謡にシテは腰を浮かせて合掌し「文々悉く神力を示し演べ給ふ」と合掌を解いて立ち上がります。「濁乱の衆生なれば この経は保ちがたし」と角へ進み「暫も保つ者は」で角トリ。続いて「我則歓喜して 諸仏も然なりと一乗の 妙文なるものを 深着虚妄法 堅受不可捨ぞ悲しき」の地謡に、舞台を左に廻り大小前、サシ込して開キ、左右打込、扇を広げて前に出し「始め華厳の御法より」と謡いつつ上扇と、クセの基本的な型をなぞりつつ、法華経の功徳を示します。

続く地謡で大左右。正先へ打込、小さく開いて「正直捨方便無常の道に到るべし」でやや面を伏せた形で右へ回り、常座に戻ると小さく回って角へ。扇カザして左に回り、大小前で左右して「花待ち得たり嬉しの今の機縁や」とワキに向きます。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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