FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

歌占 坂口貴信(観世会荒磯能)

観世流 観世能楽堂 2018.02.08
 シテ 坂口貴信
  ツレ 武田宗典
  子方 谷本悠太朗
   大鼓 柿原弘和、小鼓 鵜澤洋太郎
   笛 寺井宏明

歌占(うたうら)は観世流の高橋弘さんが舞われた際の鑑賞記を書いています(鑑賞記初日)。もうあれから十年以上経ってしまったのかと、いささか感慨深いものがあります。金春の山井綱雄さんの歌占も印象に残っているのですが、こちらはこのブログを書き出す前ですから、さらに前のこと。少なくとも十二年以上たってしまいました。

さてこの歌占という曲ですが、不思議な魅力のある曲で好きな能の一つです。大人気曲と言うほどではありませんで、例の大角さんの観世流演能統計では60年間の上演回数が256回、98位だそうで、観世流では現行曲のほぼ真ん中あたりの様子です。
生き別れた親子の邂逅というのが一つのテーマになっているのですが、それがメインテーマなのかというと、どうも違うような、もうちょっと奥深い一曲です。

作者は観世十郎元雅とされていますが、元雅は世阿弥が「子ながらも類なき達人」と褒めたほどの上手で、能作者としても傑出していました。隅田川や弱法師、盛久なども元雅の作とされています。
その歌占を、個人的に注目している能楽師の一人、坂口貴信さんが舞うというので、たいへん期待して拝見した次第です。

ところで最近、下掛宝生流の安田登さんと、哲学研究者やコラムニストをはじめ様々な顔を持つ内田樹さんの対談による『変調「日本の古典」講義』という、実に面白い本を読みました。能楽を廻っても信じられないくらい面白い話を二人でされています。

今回の「歌占」の鑑賞記は、この曲自体のこと、安田さんと内田さんの本のことなども含め、思いつくままに書き留めておこうと思っています。いつもよりもさらに、長く、かつ日数もかかりそうですが…
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/2378-02c1406a

 | HOME | 

カレンダー

« | 2018-09 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad