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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

望月の登場・・・望月さらにつづき

ワキ望月秋長とアイの従者が次第の囃子で登場します。
安田友春と争ったため取り上げられた領地を、ようやく本領安堵してもらい故郷に帰る途中、守山の宿に泊まるという設定です。


宿を取れと命じられたアイが、良さそうな宿ということで兜屋をに決め、亭主に案内を乞います。このやり取りの中で、望月から「名を明かすな」と言われていたにもかかわらず主人の名を聞かれて「望月の秋長」と言ってしまい、あわてて「・・・ではおりない」と打ち消します。


現在物ではアイが重要な役回りをする曲が少なくありません。この望月もそうした曲の一つですね。作者不詳でいつ頃作られた曲なのかわかりませんが、活劇としても面白い構成です。萬斎さんのアイは、とぼけた雰囲気を出しつつ、しかも軽すぎず、能の展開に深みが増した感じです。


シテの亭主は「言語道断のこと・・・」と驚きます。亡き主人の妻子に加え、敵までもが同じ日に泊まりに来るという偶然。さっそく主人の妻子に報告におもむきます。


この辺りの立ち位置の処理は能らしい約束事ですが、先に登場してきていたツレと子方は地謡前に座しています。ワキとアイはシテに案内される形でワキ座に座します。要はワキ、アイ、ツレ、子方の順に並んだ形になるわけですが、あくまでもワキ一行と、ツレ・子方は別の部屋に通されているという設定。
したがってシテはあらためてツレと子方に呼び掛けて橋掛りに誘い出し、ここで望月秋長がやって来たと告げるわけです。


子方が勢い込んで、望月がやって来たのかと問い返します。
子方の山根あおいさん。いくつくらいかなあ、大変しっかりしたお子さんです。余程に稽古もされたのでしょうけれども、最後まで見事に勤められました。
上手だなあ・・・などと思っていたらついつい涙腺が緩くなりそうな気配。我ながら歳かな、などと思ったり。
さてこの項、もう一日つづきます

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