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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

歌占さらにさらにつづき

ツレは礼を述べると立ち上がり、子方の横に寄って腰を下ろしつつ、この幼い人も占いを望んでいるとシテに告げます。

シテは子方にも、一番に手に当たった短冊の歌を読み上げるようにと言い、子方は立ち上がって三番目の短冊を「鶯の卵(かいこ)の中のホトトギス 己(しゃ)が父に似て己が父に似ず」と読み上げ、下がって下居。シテは、これまた父のことをお尋ねだなと断じます。
子方が父を失って尋ね歩いていると答えると、シテは既に逢っているという占いだと言います。子方は逢っていないからこそ尋ねているのだと返しますが、シテは占いに偽りはないのだと言い、鶯には「逢ふ」の音もあり卵の中の郭公とも言うし、時も卯月ほどで合っているのに・・・などと言う様子。

と、目付柱の方に顔を上げて「や 今啼くは郭公にて候か」と問いかけます。子方が「さん候郭公にて候」と答えると、面白し面白しと言い、鶯の子は子なりけりと繰り返すと、子方を向いて弓を立てて持ち「不思議や御身は何處の人ぞ」と問います。子方が伊勢国の者と答えると、在所はと問い、二見浦と答えると、父の名字はと重ねて問います。

子方は二見の太夫渡會の何某と答え、シテ「さてその父は」子方「別れて今年八箇年」シテ「さておことの幼名は」と続き、子方が「幸菊丸と申すなり」と謡うと、シテは「こはそも神の引き合わせか これこそ父の何某よ」と弓を落として語りかけます。

父と子の再会という次第ですが、これでめでたしめでたしと直ぐに終曲に向かう・・・という訳ではありません。

シテ、子方のやり取りから地謡の上歌。これは親子の再会を不思議なことと謡う内容ですが、シテは一句聞いて立ち上がり、子方に寄ると「げにや君が住む」で子方を立たせてワキ座に送り「古りにし人の行方とて」と座らせる形。
「四鳥の別れ親と子に」で再び立ち上がって正中へと戻り「二度逢ふぞ不思議なる」の謡に下居して子方と向き合います。
再会を果たしたシテにツレが声をかけますが、このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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