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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

花月を廻ってまだつづき

しばらく出かける用事が多くて間が空いてしまいましたが、花月の最後に山廻りについて少しばかり書いておこうと思います。

山廻りは、まず花月が七つの時に天狗にさらわれた筑紫英彦山から始まります。
彦の山、深き思いを四王寺と謡われますが、現在地名としての四王寺は太宰府近く大城山など四つの山からなる四王寺山辺りです。しかしこれだと彦山からはかなり距離もあり、謡曲は彦山中の四王寺の滝を謡ったものかと思います。もともと彦山の表記でしたが、江戸時代から英の字を加えて英彦山とされました。彦山豊前坊という天狗が住んでいたと伝えられますが、修験道の霊地として多くの修行者が訪れたところです。

続いて讃岐の白峯、さらに伯耆の大山と続きます。
讃岐白峯は崇徳上皇崩御の地として有名ですが、同時にこの地は古くから修験道の霊地とされています。この地に住む天狗の首領は相模坊と云うのですが、讃岐なのに相模坊とは不思議です。実はこの相模坊、その名の通り元は相模国大山の天狗でしたが、崇徳上皇の御霊を守るため讃岐に移ったと云われます。
相模坊が去った後には、伯耆大山から伯耆坊が移り住んだということで、同じく古くから修験道の霊地であった伯耆大山には天狗の首領と呼ばれるほどの天狗はいなくなってしまいました。

謡はさらに丹後丹波の境なる鬼ヶ城は天狗よりも恐ろしいと続きますが、これはいわずと知れた大江山酒呑童子ですね。天狗も鬼の一種ともいわれますが、酒呑童子は京の町を荒らし人を喰ったという怪異ですので、天狗よりも恐ろしいと謡われたのでしょう。

愛宕山太郎坊、比良山次郎坊と謡い込み、比叡の大嶽が謡われます。横川は比叡山の鬼門にあたりますが、これまた重要な地。そして葛城、高間山と金剛山あたりに進み、南の山中に分け入って釈迦ヶ岳と、修験道の霊地が次々と出てきます。
そして富士山へと花月のつらい旅が続いたと謡われます。

九州から富士山まで、めぐりめぐって都、清水寺にやって来た様子。
このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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