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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

雲林院さらにさらにつづき

昨日、このつづきはまた明日…と書きましたが、実は序ノ舞から後はメモがありません。良くあることではあるのですが、舞から後はひたすら舞台に見入ってしまったという次第です。

この曲、やはりこの舞を見せることが主眼なんでしょうね。
しかも思い起こせば上演の日、3月11日は東日本大震災からちょうど7年目。中所さんご自身、その鎮魂を意識しておられた様子です。
中所さんのブログ「能・修羅の道」に、そのあたりの思いが書かれていますが、舞の波動が場を供にする人たちにエネルギーを供給し、舞を見ることが舞と場を共有することになり、自然の癒やしを享受することともなると指摘しています。

もう三十年ほど前に亡くなったアメリカの神話学者であるジョーゼフ・キャンベルと、ジャーナリストのビル・モイヤーズの対談をもとにした「神話の力」というテレビ番組が、かつてNHKで放映されました。6回シリーズで、二、三度再放送されているのですが、この第1回でモイヤーズは、キャンベルのお気に入りの話として、こんな話を紹介しています。
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宗教に関する会議で日本を訪れていたキャンベルは、あるアメリカ人学者が神道の神官にこう言うのを耳にしました。
「私たちは神道の儀式に数多く参加して、神社もたくさん見ましたが、あなた方の思想も教義も理解できません。」
すると神官はしばらく考え込み、こう答えました。
「私達には思想も教義もないと思います。私達は舞を舞うだけです」
(「神話の力」は早川文庫から出版もされていますが、この部分は訳のニュアンスが微妙に異なります。上記はテレビの録画から書き起こしました)
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装束がどうの、型がどうのといったものを超えたところに、舞の真実がありそうに思えます。
ですがあえて当日の舞を思い起こしてみると、舞姿がとてもきれいだった、袖の扱いがたいへん優美だった、と記憶しています。装束の関係もあったのか、返す袖が、無理に袖扱いをしたのではなく、ふわっとかかり・・・歌舞の菩薩かぁ・・・と思った次第です。

ところで「公光」について、気になるところもあり、あと一日だけ雲林院の話を書いてみようと思います。
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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