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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

屋島のつづき

さて萬斎さんの奈須与市語ですが、5月に歌占を廻ってあれこれ書いた際にも触れましたが、以前拝見したときよりもさらに進化しているような印象を受けました。「そもそも」のひと言から見所を全部さらってしまったようです。
わけても馬に乗った形で弓を引いて正中からワキ座前あたりに進む様は、扇の的に向かい汀に進み出た与市が、さながら眼前に現れたようです。以前書いた通り『変調「日本の古典」講義』では、安田登さんと内田樹さんの対談で、馬に乗ることで弓もより強く引くことができるといった話も出てきますが、これなら的を射る奇跡が起きることも不思議ではないような気がしてきます。

見事に扇の的を射落とし、大将義経の褒めに預かったところまでを仕方話に見せて萬斎さんが下がりましたが、見所中が引き込まれてしまっていて、さてこれでは後場がどうなってしまうのだろう、と些か心配したところです。

ワキが立ち上がっての詞から待謡。中入の間に、鼓方の床几と鬘桶が交換されていて、弓流へ向けて準備が整っていきます。
一声の囃子、後ジテ義経は法被半切の甲冑を表した姿で登場してきます。

ワキが、もし判官かと声をかけシテとの問答。地謡になってシテは開キ、拍子二つ踏んで前へ出「弓前の道は迷はぬに」と七つ拍子踏んで行カカリ、サシて角へ出、下がって「帰る屋島の」と幕方を見、正へ回って「夢物語申すなり」と常座で小回りして出て開キます。
打掛のアシライから地のクリ。シテは正中に出て床几・・・鬘桶に腰を下ろします。
シテのサシ、地謡が受けて「元の渚は此處なれや・・・」と謡い出し「鑣を浸して攻め戦ふ」と謡いきるとシテが立ち上がり、弓流の働事になります。
静かな囃子でゆっくりと目付柱の手前一間ほどまで進んで左に回り、ワキ座に向かうとワキツレの前あたりでしばし立ち止まり、小鼓の手に合わせて扇を落とします。テンポを上げた囃子に乗ってシテは橋掛りへと向かい、一ノ松あたりで「その時何とかしたりけん 判官弓を取り落とし」と謡い出します。
さらに素働へと続いていきますが、このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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