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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

呉服のつづき

真ノ一声でシテ、ツレの出。唐織着流しに側次姿で登場し、ツレが先に立ち橋掛りで向き合っての一声、二ノ句、同吟からアシライ。二人は舞台に入ってツレが正中、シテが常座に立ってシテのサシ。さらに同吟から下歌、上歌と型通りに謡って、立ち位置を入れ替えて、ツレが角、機織り台の近くに立ち、シテは大小前で床几に腰を下ろします。
ワキが声をかけて問答に。

この日、シテの面は越智(えち)作の小面ということでした。越智は生没年不詳ですが、室町時代初期の面打ちといわれていますので、七百年ほど前の面ということでしょうか。金春宗家所蔵のようですが、こういう面が現に舞台上で使われること自体が、能の能らしいところかも知れません。

さてワキが声をかけての問答で、シテは自分たちが応神天皇の御宇に唐国からやって来た「くれはどり」と「あやはどり」であるとあかし、後撰集七一二 清原諸実の歌「くれはとり あやに恋しく ありしかば 二村山も こえずなりにき」を引いて、この歌も二人を思う心だと謡います。

打掛のアシライからクリ。シテのサシから地謡となり、クセに。
「応神天皇の御宇かとよ」の謡にシテは立ち上がり、開いて左右、打込から舞台を廻り、大小前に戻って上扇、大左右から、また舞台を廻り大小前に戻って、小回りして打込開キ、と曲舞の型に沿って舞い、扇を閉じて下居します。詞章は、応神天皇の御世に呉の国の勅使が、綾女糸女をつれてやって来て綾の御衣を奉ったことを謡うもの。

続いてロンギ。「夜もすがら機を織り給へ」の謡に、シテ、ツレは「暁の空を待ち給へ 姿をかへて来らん」という心で立ち上がり、ワキに向いて三足ほど詰めた後、常座へと向かって一度向き直り、あらためて中入となりました。
このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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