FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

羽衣 霞留 粟谷能夫(第22回初秋ひたち能と狂言)

喜多流 日立シビックセンター 2018.09.01
 シテ 粟谷能夫
  ワキ 宝生欣哉
   大鼓 亀井広忠、小鼓 鵜澤洋太郎
   太鼓 小寺真佐人、笛 杉信太朗

霞留の小書は十一年ほど前、亡くなられた狩野琇鵬さんのシテで拝見しています。その際の鑑賞記にも書きましたが、喜多流では羽衣に三つの小書があります。舞込、霞留そして雲井之舞ですが、雲井之舞は大正四年の大正天皇即位式に際して催された天覧能の際に十四世喜多六平太が演じた形で、時間の制約で大幅に章句を短縮し形を整えたものだそうです。
残る舞込と霞留ですが、「霞留」は幕末の土佐藩主である山内容堂の求めで作られたものだそうで、十四世喜多六平太の「六平太芸談」には、霞留は舞込と大体は似たようなものだけれども、どうも無理をして作った様な跡があると書かれています。
その舞込は、能夫さんの叔父さんにあたる粟谷幸雄さんのシテで観ていますが、たしかに面白い一番だった記憶があります。
*羽衣の鑑賞記(喜多流粟谷幸雄さん金剛流蓮元早苗さん喜多流狩野琇鵬さん金春流高橋忍さん金剛流金剛龍謹さん

さて今回の舞台ですが、霞留では作り物は出さず、後見が一ノ松あたりの欄干に長絹を掛けます。
一声の囃子でワキの出となりますが、今回はワキツレ無しで欣哉さんのワキ一人のため、一セイは正面中央ではなく常座で謡い、担っていた釣竿を後見座に置くと二ノ松あたりに進みます。「是ハ三保の松原に白龍と申す漁夫にて候」まで謡い、以下、下歌、上歌を省略して「我三保の松原にあがり」と詞。「これなる松にうつくしき衣かかれり」と羽衣に気付いた態で欄干に寄り、長絹を取り上げると「家の宝となさばやと存じ候」と言いながら舞台に入りワキ座へと向かいます。

ワキが常座辺りにかかったところでシテの呼掛。ワキはそのまま地謡座前まで進みますが、ゆっくりとシテが橋掛りに姿を現します。
このつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/2422-6603aefe

 | HOME | 

カレンダー

« | 2018-11 | »
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad