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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

融 粟谷明生(第22回初秋ひたち能と狂言)

喜多流 日立シビックセンター 2018.09.01
 シテ 粟谷明生
  ワキ 宝生欣哉
  アイ 野村万之丞
   大鼓 亀井広忠、小鼓 鵜澤洋太郎
   太鼓 小寺真佐人、笛 杉信太朗

金曜日の夜は久しぶりに銕仙会を観に行って来たのですが、このあたりの話はまたいずれということで、ひたち能と狂言の続き、粟谷明生さんの融について書いておこうと思います。

ワキは羽衣に引き続き宝生欣哉さん。今度は諸国一見の僧ということですが、二ノ松あたりで名乗り、下歌、上歌と謡い、その上歌の終わり近く「宿の名残も重なりて」あたりで橋掛りを歩みだし、「都に早く着きにけり」と常座に出て上歌をおさめました。
「これは早都に着きて候・・・」と詞。「心静かに一見せばやと思ひ候」と言ってワキ座に着座、前シテの出となります。

一声が奏されて前シテ、無地熨斗目、水衣に腰蓑を着け、右肩に田子を担っての登場。常座まで進んで一セイ。「うら寂びまさる」あたりでまとめて握っていた田子の紐を放して桶を下げた形とし、サシ、下歌、上歌を省いて「あまりに苦しう候ほどに しばらく休まばやと思ひ候」と(たぶんそんな感じのことを)言って田子を置き、常座に立ちました。

このワキ、シテの出の形、7月に観た山井さんの笏ノ舞と同じです。今回は特段の小書はないので、シテ明生さんの考えでこの形を取られたのだと思いますが、融の前場はシテ、ワキのやり取りが多く、名所教えなどもあって長丁場ですので、このあたりを詰めるのも見所としては観やすい感じがします。

この後は汐汲みを廻っての問答になりますが、途中「や 月こそ出でて候へ」でシテ、ワキが幕方に月の出を見る形となりました。観世流とは方角が逆で揚げ幕の方が東になりますから(喜多流の方が古い形のように思いますが)月の出で幕方を見上げる形です。
「僧は敲く月下の門」「推すも」「敲くも」「故人の心」と謡い継ぎ、「目前の秋暮」とシテは小さく左右に面を使って、地謡の上歌。五、六足出て「籬の島隠れ」と目付柱方を見、ワキと向かい合ってツメてから左に回り、正中あたりから常座へと進んで「千賀の浦曲を眺めん」と正面を向きます。
ワキが塩釜の謂われを語るように求め、シテは大小前から正中辺りまで出て下居、語となりますが、このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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