FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

放下僧さらにつづき

ワキは名ノリを終えると「いかに誰かある」と声をかけつつ正中へ。これを聞いてアイ下人が常座に出ます。ワキは瀬戸の三島に参詣すると告げ、道中、自分の名字を明かすことの無いようにと命じます。

命じたワキはワキ座に着座しますが、アイは常座に立ってシャベリます。参詣の供を命ぜられたこと喜んだうえで、幕の方を向くと「やあやあ」と声を出し、放下がやって来る様子に気付く態。主に申し上げようと言って正中に出、ワキに放下がやって来るのでこちらに通そうと言います。しかしワキに無用と言われてしまい、畏まって候と常座に戻ります。
しかし納得いかなかった様子で、さらに誰やらと話している風で、殊のほか放下が面白いと聞き、どうしても見たいと放下を一存で招き入れてしまいます。
アイがここまで語って地謡座前に着座すると一声の囃子、後シテ、後ツレの登場となります。

後シテは、今度は金の角帽子を被り、緑の格子文様の厚板、茶の色大口に縦縞目の水衣、右手に白垂と団扇を付けた拄杖(しゅじょう)を持っています。後から出たツレは梨子打烏帽子に白鉢巻、紅入厚板に白大口、法被を肩上げにして右手に弓、左手に矢を持っての登場です。
シテが一ノ松、ツレは幕前に立ちサシ。「面白の我等が有様やな」と謡い出し、ツレ、シテと謡い継いで、二人同吟で一セイ。ツレの二ノ句、同吟から地謡の上歌に。この上歌の終わり近くにアイが立ち上がり、シテ柱奥あたりに立って二人に声をかけます。

アイは二人に名を問いますが、これがこの後の伏線になっています。
アイの問いにシテは浮雲流水と答え、続いて問われたツレも浮雲流水と答えます。二人とも浮雲流水かと驚くアイに、シテは自分が浮雲で向こうは流水と言うのだと答えて、さらにあれなるお方の名字は何かと問います。
これに対してアイは相模国の住人利根信俊、と言ってしまってから口止めされていたことを思い出し「では おりない」ととってつけたように言います。なかなか面白い会話劇になっています。
シテは「いや苦しからず候」と言い、ただ放下がやって来たと申し上げて欲しいと続けます。アイは正中に出て下居し、最前話をした放下がやってきたので名を問うたところ浮雲流水と答えたことを申し上げます。ワキは先ほどは無用のことと言っていたのですが、浮雲流水とは面白い名だと興味を持った様子で、放下を中に通すように言います。
こうして二人は敵の前に出ることになりますが、さてこのつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/2441-116ece86

 | HOME | 

カレンダー

« | 2018-11 | »
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad