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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

輪蔵さらにさらにつづき

ツレが幕に入ると囃子が狂言来序に代わり、括り袴に緑の水衣、末社頭巾を被り、おそらくは賢徳の面をかけたアイが登場してきます。常座にて北野の末社瓢の神と名乗ります。
当社の神は菅原道真公であるが、道真公は世に優れた方で帝の覚え並びなかったが、時平の大臣がこれを妬んで讒言したため、筑紫安楽寺に流されてしまった。しかし後々、王城の守護神となられ、霊験あらたに諸々の所願を叶えられた。
さて太宰府と当社とはご一体であるが、太宰府の御僧が当社にご参詣あり、輪蔵を拝まんとされている。この輪蔵は釈迦一代の御経を納め衆生を導こうとするもの。その御経は、月氏国から震旦へと渡来したが、傳大士、普建、普成は俗体ながらこれを本朝に渡した。はじめは九州に納めたが、妙なる御宝であり都に上らせこの地に納めた。
この輪蔵に知遇する人は仏法に到らぬと言うことはない。かの御僧は五戒を保って仏法の志浅からぬ。このため当社明神が現れて言葉を交わされ、さらに一切経を拝ませようと二童子に仰せ付けられた。
と語り、その分心得るようにと左右に触れて退場します。

アイが退場するとワキが謡い出し、地謡へと謡い継ぎます。地謡が「不思議や異香薫じつゝ 音楽聞え紫雲靉く絶間より 花降り下るぞあらたなる」まで謡うと太鼓が入り拍子が大ノリに変わります。
「言ひもあへねば妙経の」の謡に後見が進み出て「守護神の御厨子の扉は忽ち四方へ開けて」で引廻しを広げて下げ、シテ、子方が大宮の内に姿を現します。シテは中央で床几に腰を下ろし右手には杖。両脇には子方の童子二人が控え、経巻がその前に置かれています。
シテは皺尉の面をかけ白垂に、唐帽子なのか輪蔵帽子なのか、装束附には何れかと書いてあるのですが、ともかく頭巾のようなものを被っています。半切を穿き、白地に金の文様が入った袷狩衣。掛絡をかけています。

シテが「釈迦一代の 御法の御箱」と謡い、地謡が続けると、子方二人は経巻を持って立ち上がり、「上人の御前にさし置き給へば」の謡にワキの前に経巻を置くと、笛座に移って目付柱を向いて着座します。ワキはこの経巻から一巻を手に取ります。
シテが「傳大士座を立って」と謡って立ち上がり、台を降りると正先に出てワキを向き「膝を屈めて 上人を禮し」の地謡を聞き、正先に下居します。ワキが正向いて経巻を広げ読む形になると、シテは「善哉なれや 善哉なれと」で立ち上がり左右、右から廻って常座に進み杖を唐団扇と持ち替えて大小前に。答拝して楽を舞い出します。
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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