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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

空腕のつづき

太郎冠者が先に進んでいると、主人が立ち上がり「帰りが遅い」ので太郎冠者の様子を見に行きます。
主人と太郎冠者がそれぞれに舞台を廻っているうちに、太郎冠者はまたまた待ち伏せに出くわしたと勘違いし、命乞いの末に太刀を差し出します。
主人は何もないところで、太郎冠者が独り言を言って太刀を差し出そうとしているので、太郎冠者を扇で打ち据え太刀を奪って屋敷に戻ってしまいます。このやり取りは山本家とも同様です。

起き出した太郎冠者が、自分は死んだものと思い込んでしまっているのも同様です。
月が出て明るくなってくると、見覚えのある淀の城が見え、そうこうするうちに自分はまだ生きていると気付き、喜んで屋敷に戻ります。

屋敷に戻った太郎冠者は、太刀を奪われてしまったことをごまかそうと、主人に偽の武勇伝を語ります。これも基本は山本家と変わらないのですが、とはいえ今回の舞台では、まず杭を大男と間違え、次に並木を大勢と勘違いし、さらに別の者に出会って太刀を奪われたという形です。このため太郎冠者の武勇伝も大男をやっつけ、槍を持って出た多数もやっつけと続き、その後、人数に囲まれて太刀で戦ったのだが、刀が折れてしまったという展開になっています。
山本家の際には上鳥羽と下鳥羽の間で七、八十人が申し合わせて待ち構えていたという話になっていますが、そういうやり取りはありませんでした。

ともかくも太郎冠者が武勇伝の末に太刀が折れてしまったので捨ててきたという話を聞いていた主人が、太刀のことは心配しなくても良い、太郎冠者が出かけた後に新しい太刀を求めて置いたと、太刀を持ってきます。
ここからは山本家と同じですが、太刀に見覚えがないかと言われた太郎冠者は、見覚えないと白を切り、主人が太郎冠者を打ち据えて太刀を取り戻してきたと明かします。しかし太郎冠者は太刀が折れたのは本当で、太刀が名作物なので、自分より先に癒え合って戻ってきたのだろうなどと言い訳をし、主人が太郎冠者を追い込んでの留。

基本は同じながらも家々によって微妙な違いがあり、それもまた狂言の面白さかと思いました。
概して大蔵流の大蔵家、善竹家は、上演時間が短い場合が多いような気がします。山本則孝さんの時と比べると10分以上短い上演でした。
(30分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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