FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鉄輪 工藤寛(東京金剛会例会能)

金剛流 国立能楽堂 2018.09.29
 シテ 工藤寛
  ワキ 則久英志
  ワキツレ 高井松男
  アイ 善竹大二郎
   大鼓 大倉正之助、小鼓 幸信吾
   太鼓 桜井均、笛 小野寺竜一

鉄輪と書いて「かなわ」。火鉢やいろり、どちらも最近は見かけなくなりましたが、これに鍋やヤカンをかける際に置く鉄製の台のことで、輪に三本の足がついています。私の家のあたりでは五徳と言っていましたが、同じものです。

さてこの鉄輪、十年以上前に二度ほど鑑賞記を書いていますが、それ以前にも何度か観ていますので、自身にとっては馴染みある曲です。(観世流山本順之さんの鉄輪月リンク)(喜多流笠井陸さんの鉄輪月リンク

まずは狂言口開。大二郎さんが括り袴に水衣、立烏帽子で登場し、貴船の宮に仕える者と名乗って、霊夢を得たので女がやって来たら伝えようと言って下がります。
次第で前シテの出、箔に唐織腰巻、女笠を被っての登場です。一ノ松で一度正面を向き、斜め後ろに向き直して次第を謡います。
正に向き直ってサシから下歌、上歌と続け「消えんほどとや草深き市原野辺の露分けて」でワキの方を向いて一、二足出て左の手を笠に添え「月遅き夜の鞍馬川」と月を見上げてから川を見る心で下を見、手を下ろして歩み出します。

シテ柱から常座へと進み、さらに大小前へと移って床几に腰を下ろします。アイが立ち上がり角に出てシテに声をかけ、霊夢の内容を告げます。アイが急いで戻ろうと言って退場する姿を床几のまま見送ったシテは、正に直して謡い出し地謡に。「云うより早く色かはり」の一句を地謡が謡うと、シテは扇を落とし笠の紐を外します。
「美女の形と見えつる」で立ち上がり笠を前に。「緑の髪は空ざまに」と左の手を上げて髪が逆立つ様を示し、角へ出ると笠を胸に当て「思ふ中をば避けられし」辺りでワキ座から常座へと向かい「恨みの鬼となって」と回リ反シて笠を投げ捨てます。「人に思ひ知らせん」と幕方を見込んで「憂き人に思ひ知らせん」の謡に走り込んで中入となりました。芦刈で笠を投げる型の話を書きましたが、鉄輪の女も笠に様々な意味を持たせているようです。

無地熨斗目に素袍上下のワキツレが登場し常座で名乗り、安倍晴明に占ってもらおうと言って一ノ松から幕に呼び掛けます。
ワキ清明が白大口に白の単衣狩衣の装束で幕前に出て応対しますが、このつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/2464-ea34e9fd

 | HOME | 

カレンダー

« | 2019-07 | »
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad