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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

調伏曽我さらにつづき

子方はお供の人々の名を知らないので教えて欲しいと別当に問いかけ、頼朝から順に名を問う形になります。
まず「風折召され 念誦気高く見え給ふは 鎌倉殿にて御座候か」と子方が問い、ワキが「あれこそ鎌倉殿御座候よ」と答えます。次に子方は二列に並んだ左の座上を問い、ワキが北条殿と答えます。続いて「左巴は」と子方が問い「宇都宮の弥三郎」、「右巴は」「小山の判官」、「松皮は」「小笠原」、「さてまた中座の一番は」「諸司の別当梶原父子」さらに「和田の左衛門」「秩父の庄司重忠」と続けます。

この和田の左衛門の次、「今一人は秩父の庄司重忠」とワキが述べる辺りでシテがユウケンをします。
これを見て子方が「さてその次につき出だしたる扇使ひ」ワキ「今こなたを見候ふや」子方「あれをば誰と申し候ぞ」ワキ「あれこそ工藤一郎」子方「祐経殿か」とやり取りが続き、工藤祐経を確認した子方は勇み立ちますがワキが「暫く」と押し止め、この様なところに長居はしないもの、此方へと言って自らは鏡板辺りにクツロギます。

ここでシテが立ち上がり、シテ柱近くに立った子方に向かって声をかけます。
ここからシテと子方のやり取りとなりますが、シテは箱王の父が亡くなったのは尾越の矢(峯越に飛んできた矢)に当たったためで、自分のせいではないと言います。自分の仕業との風聞もあるが、あずかり知らぬ事だと言い、子方とやり取りが続きますが、地謡が受けて、箱王はまことしやかに言いなされて茫然としてしまったと謡い、シテは常座に戻って両手を突き頼朝に向かう形、子方は後見座にクツロギます。

地謡は「さて頼朝は御座を立ち」と謡い出し、頼朝以下の一行は立ち上がって順に退場していきます。地謡の終わり「門前さして出でければ」で子方が立ち上がって常座に出て「箱王はただひとり」と謡い、地謡が続けます。
地謡の後、子方は「よくよく物を案ずるに」と語り出し、今この時を得て祐経に討たれても斬りかかろうと語り、「同宿の太刀を盗み取り」と謡。
これを受けて地謡が、敵の後を門前さして追っていくと謡い、子方は一行の後を追おうとしますが、これを先ほどまでクツロイでいたワキが立ち上がって止め、地謡が「手取り足取り誘ひ 別当の坊に帰りけり」と謡う中、ワキが子方の背を押す形で子方が退場します。

ワキは能力を呼び出し、祐経を調伏するため護摩壇を用意するように命じて退場。これを受けてアイはこれまでの経緯をシャベリ、護摩壇を飾ると言って退場します。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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